1年間に東京ドーム7個分の面積を拭き取るワイパー いつ交換するべき? どんな症状が交換のサインか

ワイパーは1年間に東京ドーム7個分の面積を拭き取る

──オートバックスでブレードを購入される方は、どのようのものを購入されますか。

 まず、ブレードには大きく分けて「トーナメントタイプ」「デザインタイプ」「フラットタイプ」の3種類があります。

トーナメントタイプのワイパーブレード

「トーナメントタイプ」は主に金属製です。とても一般的なブレードで、販売比率の65%を占めています。売れている理由としては、現状で走行しているクルマのほとんどが、まだこのタイプのブレードを装着しているからです。

「デザインタイプ」のブレードは主に樹脂でできています。風の流れをスムーズにする“エアロフォルム”を採用した、外観、性能ともに優れた製品で、トーナメントタイプのブレードと互換性を持っています。現在、国産新車のほとんどがこのデザインを採用しています。しかし、新車ですぐワイパー交換ということが少ないことから、販売比率は20%程となっています。

「フラットタイプ」は輸入車に多く採用されています。ラバーが1枚剥き出しになっているもので、販売比率は10%程度になります。

 残りの5%はリアワイパー用です

──ラバーはどのようなものが売れていますか

 ラバーには「グラファイトゴム」「生ゴム」「撥水タイプ」の3種類がありますが、現在「生ゴム」タイプはオートバックスでは取り扱っていません。

「グラファイトゴム」は、グラファイト(炭素微粒子)加工を施したもので、撥水コーティングされているガラス面などで、ビビリの症状を引き起こさない効果があります。もちろん、撥水コーティングが施されていないガラス面にも使用可能です。販売比率としては55%になります。

「撥水タイプ」のラバーは、ガラス面に撥水効果を施すタイプと、撥水効果を持続させるものなどあり、販売比率は45%となっております。

 ワイパーは1年間に東京ドーム7個分の面積を拭き取るといわれ、大変酷使されるものです。もちろん使用状況によって劣化具合は異なりますが、さきほどの症状がでたら交換をおすすめしております。

※ ※ ※

 ワイパー部品を交換してから時間が経っていなくとも、雨天時に「前が見づらい」「音が鳴る」などの症状が出ていたら、まずはワイパーの点検をしてみるのはいかがでしょう。

 また、交換時も単に同等品に交換するだけでなく、撥水コーティングができるラバーや、スタイリッシュなブレード、雪用のワイパーなど、好みや使用環境に合った性能のワイパーを選んでみるのも、楽しいかもしれません。

 なお、純正と異なるタイプのブレードをご購入される際は、購入したディーラーや、ワイパーを扱っているカー用品店などにご相談の上ご購入ください。

【了】

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