40年以上ぶり復活!? ホンダ「斬新“Z”」に大注目! 6速MT&「水中メガネ」オマージュデザイン採用! オジサン“感涙”のホンダアクセス「Re:Z」は“リノベーション”に成功した1台
ホンダアクセスが「東京オートサロン2018」に出展したコンセプトカー「Re:Z(アールイーゼット)」を振り返ります。
「Z」つながり!CR-Zをベースに生まれた「新訳Z」
ホンダ車の純正アクセサリーを開発・販売するホンダアクセスは、2018年に開催された「東京オートサロン2018」に、「Re:Z(アールイーゼット)」というコンセプトモデルを展示して、大きな注目を集めました。
今でも登場が期待されるRe:Zを振り返ります。
ホンダの「Z」と聞いて50代以上の人なら思い出すのが、1970年10月に登場した初代のホンダ「Z」(初代)ではないでしょうか。
前輪駆動の革新的軽自動車「N」の改良版、「NIII360」をベースに開発された2ドアクーペ風乗用車で、軽自動車初のスペシャリティカーとして新しいジャンルを切り開きました。
2000mmという長いホイールベースはNIII譲り。しかし車体デザインはまったく別で、曲面主体のスタイリッシュなボディ、強めの角度が与えられたフロントウィンドウ、「水中メガネ」と称された樹脂製の縁を持つ、開閉可能なリアウィンドウを特徴としました。
搭載される空冷4ストローク・SOHC直列2気筒・354ccエンジンもNIIIと共用。31ps仕様では最高時速110km/h、ツインキャブにより36psを絞り出す仕様では120km/hに達しました。
しかし1971年6月にNIIIの後継車として誕生した「ライフ」(初代)は、一転して水冷エンジンを採用。これに合わせ、Zも同年12月に水冷化されました。この際、フロントグリルの大型化・ホイールベースの80mm延長が行われました。
さらに1972年11月には、Bピラーを取り去って「ハードトップ」に発展。1974年6月まで生産されました。

それから40年以上が経過して2018年に披露されたRe:Zは、その初代Zをモチーフに、2010年から2017年まで販売していた2シータースポーツモデル「CR-Z」の6速MT仕様をベースに製作されました。
CR-Zに、初代Zに見立てたカスタムを施すことになった理由は、ホンダアクセスの商品企画を行なっているスタッフが、「古いZが好きなので所有したいが、故障の心配や維持が大変そう」と考えたことから。
そして、現代のクルマであり、かつ当時は良質な中古車が数多く流通していたCR-Zをベースに、Zを作り上げるアイデアを導き出したといいます。
Re:Zのボディは、CR-Zの基本骨格やドア・窓類を強力生かしつつ、前後デザインを大幅にアレンジ。
オリジナルのZではヘッドライトとグリルが別体となっていますが、「新訳Z」ではその部位を連結。しかしグリル内には、ハードトップ時代の初代Zで採用されていた2分割の造形が反映されています。
丸目2灯は、「N-ONE」のヘッドライトを流用して再現されました。フロントフェンダーのカドにうっすらと立つ「峰」も、初代Zのオマージュです。
もともと水平気味だったルーフはさらに高められ、その後端に水中メガネとリアウィンドウを作り上げています。シューティングブレークのようなスタイルに変身したことで、2人で日常生活を送るには困らない積載性を確保。
横長のテールライトは「モビリオスパイク」用を選択することで、初代Zの雰囲気を漂わせることに成功しています。
ダッシュボードの造形も大幅に変更。ステアリングホイールは「ステップワゴン」用、チェックのシート表皮は「モンキー」50周年記念モデルのそれを用いるなど、2輪・4輪問わずホンダ車のパーツがうまく流用されています。
青い外装色も「スーパーカブ110」などで使われる「グリントウェーブブルーメタリック」を選択しています。
「中古車のリノベーション」は中古車の楽しみを広げるアイデアのひとつです。
初代Zを現代流に解釈および復活させたRe:Zは、残念ながら現在のところ市販化には至っていませんが、今後も同様の「リノベーションカー」が誕生するかもしれません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。




























