「ちゃんと前見てるの?」スマホホルダー設置が「違反金50万円」に!? 「便利だから」では許されない! 警察に狙われる「スマホ固定グッズ」の危険な“落とし穴”とは!
運転席まわりにスマホを固定する「スマホホルダー」は、現代のクルマの定番装備とも言える存在。しかし“取り付け位置”によっては、交通違反に該当する可能性もあるので注意も必要です。
スマホホルダー設置が「違反金50万円」につながる!?
スマートフォン(スマホ)をナビゲーション代わりに使ったり、音楽アプリを再生するために、運転席の周囲にスマホを固定する「スマホホルダー」を設置したクルマを非常に多く見かけます。
カー用品店やディスカウントストアでも多種多様なタイプのホルダーが手軽に手に入るため、もはや現代のクルマの定番装備とも言える存在になりました。
しかし、この一見便利に思えるスマホ固定グッズは、取り付けの位置や運転中の扱い方によっては“法律違反”として取り締まりを受けたり、車検をクリアできなくなったりする可能性があることはあまり広く知られていません。
問題となるのが、ホルダーを装着する位置による「視野の遮り」です。
道路運送車両法の保安基準では、運転席から前方の交通状況を正確に把握できるように、フロントガラスやダッシュボードの上に視野を妨げるような物品を設置してはならないと定められています。
特にダッシュボードの最上部や、フロントガラスに吸盤などで直接貼り付けるタイプのホルダーは、ドライバーの直線的な視線にスマホが重なりやすく、歩行者や前方の車両を見落とす原因になり得るので、最も注意しなければなりません。

まず、クルマのフロントガラスおよび運転席・助手席の側面ガラスには、道路運送車両法の保安基準によって貼り付けて良いものが厳格に定められています。
具体的には、車検の検査標章(車検ステッカー)や法定点検のダイヤルステッカー、ETCのアンテナ、ドライブレコーダーなど、法令で認められた特定の機器や標識のみが許可されているのです。
そして市販のスマホホルダーはこの許可リストに含まれておらず、フロントガラスに吸着させる行為自体が保安基準不適合となります。
この状態で警察の取り締まりを受けた場合、交通違反の「整備不良」として反則金7000円(普通車の場合)、違反点数1点が科される可能性があるのです(保安基準第29条)。
さらに、ダッシュボードの上への取り付けにも十分な配慮が必要。
クルマには、運転席からの「前方視界基準」という安全のためのルールが設けられています(保安基準第21条)。
これは、「クルマの前面ガラスから2メートル離れた、高さ1メートル、直径0.3メートルの円柱(6歳児などを想定した障害物)」の少なくとも一部が、運転席から視認できなければならないというルール。
よって、ダッシュボードの中央などにスマホホルダーを設置し、さらにそこにスマホを装着した結果、ドライバーの前方視界が大きく遮られてしまうと、道路運送車両の保安基準を満たさなくなり、整備不良を問われる可能性があるのです。
この場合、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金(道路運送車両法 第109条・第110条関連)が適用されます。
さらに地方運輸局長から「整備命令」が出されることもあり、これに従わない場合は50万円以下の罰金、あるいは車両の使用停止(最大6ヶ月の懲役または30万円以下の罰金)を科されるリスクも否定できません。
またそこまでいかなくとも、「安全運転の義務」を定めた道路交通法第70条に違反すると判断されれば、刑事罰として3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金、行政処分に反則金9000円(普通車の場合)、違反点数2点が科される可能性があります。
こうした違反を回避し、適切な位置にスマホホルダーを設置したとしても、走行中のスマホの扱い方次第で重いペナルティが科されるケースも存在。
例えば運転中にスマホを手で保持して通話したり、画面をじっと見つめたりする「ながら運転」の罰則は非常に厳しくなっています。
ここで盲点となるのが、ホルダーに固定されている状態であっても、走行中に画面を2秒以上注視することは法律で禁止されている「注視行為」に該当する点です。
この規定を破ると、端末を手に持っていなくても「携帯電話使用等」の違反として検挙され、高額な反則金や免許の点数加算といった厳しい罰則が容赦なく適用される仕組みになっています。
こうした厳格なルールに対し、インターネット上ではドライバーたちから警鐘を鳴らす様々な声が上がっています。
多くの人が日常的にスマホを使用していることから、「ナビ代わりにスマホを使ってるけど、どこまでがセーフでどこからがアウトな操作なのか明確な判断基準が分かりにくい!」といった、運用の難しさに困惑する声も。
また、「画面を直接触れていないのに、地図を見るため少し長く目線を移しただけで警察に止められる可能性があるって、現実的じゃないと思う」「ナビが必要な都会でこそスマホを使いたいのに違反が怖くてチラ見もできない…」といった、取り締まりルールが現状に合っていないという意見もあります。
その一方で、「ダッシュボード上にデカデカとホルダーを生やしているクルマをよく見かけるけど、あれ本当にちゃんと前見ているの?」「死角が増えて危ないと感じていた」「ずっとスマホを見つめていて信号が青に変わっても発進しないクルマ、明らかに昔より増えたよ」「スマホホルダー付けても前を見てない奴はしっかり取り締まってほしい!」という、実感をもとに危険性を懸念する声も少なくありません。
スマホを車内で安全に、そして適法に活用するためには、ドライバー自身の正しい知識と対策が不可欠。
ホルダーを導入する際は、運転席に座った状態で前方の視界や左右のミラーが遮られないよう、センターコンソール周りの低い位置を選ぶなどの工夫が求められます。
また、目的地を設定したりルートを確認したりする行為は、必ず出発前や安全な場所に車を完全に停車させてから行うのが大原則。
便利なデジタルツールも、使う人間によって事故を招くことに繋がります。
決して過信することなく、常に安全運転が最優先される車内環境を整えることが、トラブルを未然に防ぐ唯一の方法と言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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