アウトドア、車中泊から災害対策まで 移動だけじゃないクルマの使い方とは
災害時にも「クルマ」は大活躍
2011年に発生した『東日本大震災』以降、災害に対する考え方が変わりつつあり、車中泊ブームが続く背景には、“災害に対する意識”も存在します。緊急避難や非常対応の際に、クルマを活用する考えが広がったということです。
トヨタ「シエンタ」発表時に、チーフエンジニアの粥川宏氏は、「震災時の避難だけでなく、その災害にボランティアとして支援されている方の宿泊場所としても活用いただけると思います」と述べています。
また、クルマの販売や研究開発を行なっているタジマモーターコーポレーションでは、キャンピングカーのように移動をすることができる「津波洪水対策用シェルター」を販売しています。万が一の津波や洪水から、逃げる時間もない場合に一時的に避難する場所として活躍し、水に浸かったとしても船のように浮くことができるものとなっています。
このようにクルマは、アウトドアやレジャー、非常時の避難場所まで、幅広く活用できるように多様性を持ち始めました。さらに趣味性を高めた結果として、ジャグジーを搭載したり、家をまるごと乗せてしまうケースも見られるなど、もはやクルマは単純な移動手段の道具に留まりません。
これからも“さまざま楽しみ方が生まれるクルマ”は、世代や地域を超えた文化として発展していくことでしょう。
【了】
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