【絶滅危惧】絶品きのこと“山女魚”を食いながら「SL」を間近で拝める!? 栃木の国道沿いに佇む「おおとろドライブイン」が昭和レトロの完全体だった!
昭和という時代の“空気感”を色濃く残すドライブインは、ある種のノスタルジーや普段は見過ごしがちな大切なモノを思い出させてくれる気がします。今回は、すぐ脇を蒸気機関車「SL大樹」が走る「大瀞(おおとろ)ドライブイン)」(栃木県日光市)に立ち寄ってみました。
鉄ちゃんも注目のドライブイン!?
高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少していると言われています。
その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。
山形から福島、そして栃木の日光市まで伸びる、国道121号(旧道)沿いに位置する「大瀞(おおとろ)ドライブイン)」は、鉄道マニアにもオススメしたい“昭和のドライブイン”。
鬼怒川の流れを望む縁側やテラス席からは、かつては東武伊勢崎線から東京メトロ・日比谷線への直通車両だった「東武20400型(20000型の改造車)」や蒸気機関車「SL大樹」の雄姿や音、振動を間近で楽しむことができます。
同店は、約90年・親子3代にわたって継承。現在は規模を縮小しているものの、かつてはキノコ類の販売所やゲームコーナー、日光名物の「猿劇場」なども運営していたそうです。
![お店は「鬼怒川ライン下り」の終着点に位置します[Photo:のぐちまさひろ]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/05/20260529_OHTORO_DRIVE-IN_025.jpg?v=1780022212)
「鬼怒川ライン下り」の興奮を冷ましていく癒し処
同店の営業期間は、4月中旬~11月末まで。
実は「鬼怒川ライン下り」の“帰り”のシャトルバス発着場を兼ねていて、圧倒的な渓谷美を満喫したゲストたちの癒し処にもなっているのです。
もちろん、一般のドライバー&ライダーも気軽に利用可能。流暢な英語を操るお姉さん(先々代のお孫さん)をはじめとしたスタッフさんが、明るく元気に出迎えてくれます。
筆者(のぐちまさひろ)も、ライン下りの“気分”を味わいたかったので、歩いてすぐの下船場に行ってみたところ、でんと構えた人生の大先輩×お二人が「川まで降りてってもいいですよー」と温かい言葉をかけてくれました。
鬼怒川ライン下りの全行程は約6kmで、料金は3500円/人。船頭さんの巧みな櫂(かい)さばきに導かれながら、雄大な渓谷美や四季折々の風景、高さ100mの楯岩/ゴリラ岩/軍艦岩といった“奇岩”を目に映すことができます。
定番の「あゆ」、野趣あふれる「いわな」、上品な「やまめ」
食事のメニューは、きのこ/山菜/とろろなどの「そば&うどん」、あゆ(鮎)/いわな(岩魚)/やまめ(山女魚)を味わえる「定食」など選り取り見取り。
涼しい秋を迎えると、「牛すじの煮込み」や「きのこ汁」といった“あったかメニュー”も登場するそうです。
一方、小腹を満たしたい時には、川魚の塩焼きや山椒味噌だんご、朝採りきゅうり&トマトなどがオススメです。
ドリンクメニューでは、栃木で創業50年以上の歴史をもつラムネ製造会社・マルキョーが手掛けた「地ラムネ」のほか、うなぎエキス入りの「うなぎコーラ」も気になります。
5月だというのに“夏日”を記録したこの日は、「きのこそば・冷(800円)」+「山女魚の塩焼き(700円)」をオーダー。
種類も量もたっぷりのきのこは、やさしい味わいのそば&おつゆとの相性もバツグンで、食べ進めるごとに健康になるような感覚になります。
3種類の中で「もっとも珍しい」という理由で選んだ山女魚は、パリッと焼き上げた皮やホロホロとほどける身、ちょうどいい塩加減に、思わず「日本酒、呑みたい。。」と一人ごちてしまいました。
栃木で“もう一花”咲かせているところが趣き深い
同店の“隠れた名物”は、週末を中心にスポット運行している「SL大樹」です。
そう、線路に面している縁台やテラス席からは、その雄姿を間近で楽しむことができるのです。
この日は単なる平日だったので、東武鬼怒川線のローカル電車がときおり通過するだけでしたが、鉄ちゃんでもある担当編集T氏にその写真を送ってみたところ、トリビアな事実を知ることになりました。
「これは、かつて地下鉄日比谷線で使われていた直通車両ですね。広尾や銀座といった都会を駆けぬけていたトップランナーが、栃木で“もう一花”咲かせているところが趣き深いんですよ。
元々この車両は通勤ラッシュ対策で“5ドア”だったんですが、ドアをふたつ減らして“3ドア”へと魔改造している点も、萌えポイントです。あと……」
まだまだ話のネタは尽きないようですがこのあたりで。
さて、いわゆる鉄ちゃんからも熱視線を注がれる「大瀞ドライブイン」は、店を守っている方々の温かい人柄も魅力のひとつ。
季節限定という付加価値も相まって、一度は立ち寄ってみたい“ホットスポット”といえそうです。

※ ※ ※
■大瀞(おおとろ)ドライブイン
所在地:栃木県日光市高徳941
営業期間:4月中旬~11月末(鬼怒川ライン下りの営業期間に準ずる)
営業時間:9時00分~17時00分
定休日:不定休
Writer: のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「7.7」→「8.6」→「7.1」→「5.6」。

















































































