身に覚えのない違反通知…罰金が知らずにカード決済されることも? 海外でレンタカーを利用した方は要注意

万が一、間違いの違反の通知が来たらどうする?

 レンタカー会社等から届いた文書に「FINE」(罰金、反則金)、「TOLL CHARGES」(有料道路料金)、「PENALTY」(罰金)、「ADMIN FEE」(手数料)などの文字や、日付や時間、金額(TOTAL AMOUNT=合計金額)の文字があったら、それは間違いなく違反の告知&請求書です。「身に覚えがない」のであれば、落ち着いてクレジットカード会社に連絡をしましょう(英語が得意ならメールや電話で異議申し立てを)。

 ちなみに改めてクレジットカード会社に確認したところ、以下の回答を頂きました。

筆者のもとに届いた身に覚えのない有料道路料金の支払い請求書

「罰金+手数料が引き落とされてしまっていても、違反をしていないことが証明されればクレジットカード会社から全額返金されます。どのように証明するのかは、SNSへの投稿や買い物のレシート(日付時間入り)、スマートフォンや携帯で、撮った場所が特定できる写真を提出していただけると良いと思います。違反をしたとされる時間に明らかに別の場所にいたことが証明されれば大丈夫です」(大手クレジットカードお客様相談室)

 参考までに5つのクレジットカード会社に聞いてみましたが、回答は全社とも同様でした。

 クレジットカード会社に連絡をしたあとは、海外レンタカーを予約した日本の旅行代理店などにも連絡をしておくと安心です。一番やってはいけないことは、「こんなの知らないから放っておこう」と無視することです。こうなると「異議申し立てがない=違反を認めた」と判断され、レンタカーを借りる際に登録したクレジットカードから罰金+手数料他が決済されることになります。

 海外のレンタカー会社や有料道路会社等からエアメールが届いたら必ず中身を確認し、またクレジットカードの利用明細もマメにチェックしましょう。筆者が体験した道路料金未払いのほか、駐車禁止やスピード違反などでも「間違い交通違反」の告知が届く可能性もあります。

【了】

海外から届く交通違反の通知を写真でチェック(4枚)

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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