“日本の北端”稚内まで「2時間短縮ルート」完成! 「21日間も雪崩通行止め」もあった区間をスパッと回避! 大雪の冬でも安心の“北海道の背骨新ルート”国道40号「音中道路」3月に開通
2026年3月22日、北海道の道北地域で工事が進められていた国道40号のバイパス区間「音中道路」音威子府IC~中川IC間が開通を迎えました。
急カーブ続く現道を回避する新ルート
国土交通省・旭川開発建設部は2026年3月22日、北海道の道北地域で工事を進めていた国道40号のバイパス区間「音中道路」音威子府IC~中川IC間の延長19.0kmの供用を開始しました。
どのような道路で、開通してどう便利になるのでしょうか。
国道40号は、旭川ラーメンや旭山動物園などで知られる旭川市と、北の終着点と呼ばれる北海道最北端の地「宗谷岬」を有する稚内市を結ぶ延長約300kmの一般国道です。
士別市や名寄市などを経由し、北海道の背骨のように道北地域を縦断するルートで敷設され、北海道の物流や産業、観光など多岐にわたって支える重要な道路となっています。
音中道路は国道40号のうち、音威子府村に設けられた音威子府ICから、中川町に設けられた中川ICにかけて敷設された自動車専用道路で、並行する28.9kmの現道区間をバイパスします。

現道区間は雪崩に起因する特殊通行規制区間であり、平成11年(1999年)4月には約21日間も通行止めになった記録が残されています。
道北地域の広域道路交通の安全性と定時性の向上を目的とした事業と位置づけられた音中道路の開通は、冬季にも安心して利用できる交通ネットワークを実現するために急務と言える事業でした。
完成した音中道路は、道路の幅員は13.5m(トンネル部は9.5m)で路肩2.5m、車道3.5mの2車線道路で、途中には4本のトンネルが設けられています。急カーブが多い現道区間に対してゆるやかな道路となっているため、安心・安全なルートになりました。
開通によって旭川市と稚内市を結ぶ所要時間は7時間50分から7時間30分に短縮され、音中道路と現道区間だけでも平時で10分、通行止め発生時でも30分以上の短縮が実現。
自動車専用道路を使わないルートと比較すると、往復で2時間6分の短縮となり、音中道路を含めた高規格道路の効果がいかに高いかがわかります。
ホタテ貝や乳製品など、道北地域を支える農水産品の輸送効率の向上や、救急医療の面でも迅速かつ安全な搬送が実現するなど、地域で暮らす人々にとって大きなメリットをもたらすほか、スキーやスノーボードといったウィンタースポーツなどのレジャー・観光といった面でも活躍が期待されています。
なお、音中道路は通行料金無料ですが、自動車専用道路のため125cc以下の自動二輪車、歩行者、自転車などは通行できません。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。

















