全長6m級! トヨタ「タンドラ」に試乗! 左ハンドル&北米スペックそのままに! 最新の骨格が披露した一体感のある走りとは
トヨタは、これまで北米市場専用モデルとして展開していたフルサイズピックアップトラック「タンドラ」を、今夏より日本国内で全国販売することを明らかにしました。どのようなモデルに仕上がっているのでしょうか。自動車研究家の山本シンヤ氏が解説します。
日本の道で試される「覚悟」。規格外のサイズを乗りこなす条件と最終結論
乗り心地は連続した荒れた路面では、ラダーフレーム特有の「ブルブル」とした微振動がわずかに顔を出しますが、それ以外のシーンではピックアップトラックとは思えないほど快適です。
路面の入力はカドが丸い上に乗員に伝わらないように上手く分散されている上に大きなうねりを超える時の吸収性の高さも相まって、バネ上のフラット感は下手な高級SUV顔負けの実力です。ただ、凹凸を走っていると内装の“軋み”は普通のクルマよりは多めな気がしました。
そして、多くの人が気になる取り回し性能についてです。
今回色々な道を走りましたが、アイポイントの高さや見切りの良さに加えて左ハンドルなので路肩に寄せやすい事、そして日本での使用で「命綱」となるパノラミックビューモニターのサポートも相まって、高速道路や幹線道路は「想像していたよりは苦労しない」でしたが、市街地では「やはり厳しいな」と。
2030mmの全幅は意外と何とかなりますが、5930mmの全長はかなり苦戦します。特に幹線道路から細い路地に入ってからは「ここは曲がれる?曲がれない?」と筆者もドキドキの連続でした。更に最小回転半径7.0mなので、Uターンや駐車時の切り返しなどを含めた取り回し性もかなり苦労します。

そして、クルマを止める場所も選びます。ちなみに筆者の駐車場はタンドラが十分止められる長さがありますが、直前の90度コーナーを曲がる事ができなくてたどり着くことができませんでした 。時間貸し駐車場もサイズ制限に引っかかる所のほうが多いので、その辺りの注意が必要です。
更に細かい話ですが「洗車が大変(門型洗車機は入らない所も、手洗い洗車もサイズが大きいので高い)」「高速道路も高い(1ナンバー)」なども理解しておく必要はあります。
そろそろ結論にいきましょう。ハッキリ言って誰でも簡単にホイホイとお勧めできるクルマではありませんが、「自宅の駐車スペースが確保できる事」「そこに至る道路の幅がクリアできている事」「普段は他に小さいクルマを持っている事」「大きいクルマの運転が得意」と言った条件が合致する人であれば、とても魅力的なモデルだと思います。
価格(消費税込み)は1200万と絶対的な金額だけを見れば高いですが、昨今の極端な円安傾向を考えれば、北米のフルサイズピックアップがメーカー保証付きでと考えれば、もはや「大バーゲンセール」と言ってもいいでしょう。
もちろん凄く売れるクルマではありませんが、個人的には「買ったけど自宅に入らなかった」と言ったような悲劇を防ぐためにも、数日間貸し出して自宅周辺の取り回しを試せるようなサポートをしてあげられると、ユーザーは安心してその一歩を踏み出しやすくなるのではないでしょうか。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。






















































