全長6m級! トヨタ「タンドラ」に試乗! 左ハンドル&北米スペックそのままに! 最新の骨格が披露した一体感のある走りとは
トヨタは、これまで北米市場専用モデルとして展開していたフルサイズピックアップトラック「タンドラ」を、今夏より日本国内で全国販売することを明らかにしました。どのようなモデルに仕上がっているのでしょうか。自動車研究家の山本シンヤ氏が解説します。
巨体を忘れさせる軽快なハンドリングと、V6とは思えないエモーショナルな鼓動
パワートレインは最高出力349ps/最大トルク649Nmを誇る3.5リッターV6ツインターボエンジン(V35A)+10速ATの組み合わせです。先代は5.7リッターV8NAエンジンでしたので、いわゆるダウンサイジングユニットになります。
発進時はトレーラー牽引を想定しているのか最新のATにしてはトルコン感(もっさりした印象)が強めですが、1800rpm付近から過給がグッと立ち上がりますが、加速フィールはターボと言うよりも「大排気量NAエンジン」のようなトルクフルかつリニアな特性です。
動力性能は2600kgの巨体を軽々と走らせるレベルですし、高速道路の合流などでアクセル全開してみると「速い」と感じるレベルですが、オートビジョン2000さんに聞くと、「けん引時など高負荷がかかるシーンなどでは、排気量の小ささを感じる時もあります」との事でした。
予想外だったのはエンジンサウンドで、V6でありながらV8を彷彿とさせる「ドロドロドロドロ……!」という、野太く地響きを立てるようなアメリカン・ビートを奏でます。
V35Aは高効率エンジンが故にサウンドに濁音が多いのですが、タンドラのそれは「やればできるではないか」と思うくらい、エモーショナルなサウンドに仕上がっています。

燃費についても触れておきましょう。
一般道では5.5~6.0km/Lとある意味“想定内”でしたが、信号の少ないバイパスや高速道路での巡航だと12~13km/Lとサイズと重量を考えたら優秀。
この辺りは最新のTNGA世代のエンジンの強みが出ています。ちなみにアイドリングストップ機能付きですが、北米では使われていたのかは疑問が残ります。
ちなみに本国にはこのエンジン+1モーターの「i-Force MAX」と呼ばれるHEVモデルもラインナップされていますが、個人的には日本で使うにはこちらのほうが最適だったのでは…と思う部分もあります。
フットワークについてはどうでしょう。
骨格は軽量・高剛性の最新ラダーフレーム構造を用いた「TNGA GA-Fプラットフォーム」、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクを採用。
ピックアップトラック=リア・リジット+リーフスプリングだと思っていたので、ちょっとビックリです。タイヤは255/60R20(ヨコハマ・ジオランダーX-CV)を履きます。
試乗前はよく言えば“大らか”、悪く言えば“ダルな”乗り味を想像していましたが、走らせてみて完全に裏切られました。パワステはEPSでアシスト量は比較的軽めの味付けですが、路面からのフィードバックや手応えは明確です。
ハンドリングはステアリングを切ってからワンテンポ遅れてグラリと車体が傾くような感覚は無く、ステアリング操作に対してフロントのノーズが即座に反応し正確に向きを変えてくれます。
クルマの動きは俊敏とまではいきませんが、コーナリング時も見た目以上に低重心かつ前後重量配分が整っている効果が効いており、驚くほど素直に、そして一体感を持って曲がる事できるのはもちろん、感覚的にはクルマがより小さく、軽く感じます。
個人的にはオンロードでの高いライントレース性とコントロール性の高さは、ランドクルーザー300やLXをも超えるレベルだと感じました。それでいながら、直進時は軽くステアリングに手を添えているだけでビシッと矢のように直進します。






















































