2リッター「ターボ」エンジン搭載の最新「“5人乗り”SUV」どんなモデル? 全長4.7mの“ハリアー”級モデルで室内広々! 上質な走りを磨いたボルボ「XC60」の実力とは
2017年に登場したボルボの2代目「XC60」は、2025年の改良でデザインやインターフェイスを刷新し、走りの洗練度もさらに高めています。今回は、最新XC60のトップグレード「XC60 ウルトラT6 AWD プラグインハイブリッド」に試乗し、その実力を確かめました。
広い室内空間と上質な走りが魅力の最新ミドルSUV
現行型のボルボ「XC60」は、2017年に誕生した2代目になります。以来、時間経過は長めですが2022年と2025年にマイナーチェンジを実施。特に、2025年6月にはフェイスリフトに加えてインターフェイスが進化。従来以上に、直感による操作が可能になっています。

XC60のボディサイズは、全長4710mm×全幅1900mm×全高1660mmとミドルサイズ(Dセグメント)SUVとしては平均的です。5人乗りのパッケージを採用しながら、ホイールベースは2865mmと長大。例えばトヨタの「ハリアー」と比べると、ほぼ同等のボディサイズながらホイールベースは175mmも長くなります。
そのため、広い室内スペースを得ることにも成功。大柄な男性が前席で最適な運転姿勢を選び、後席に移っても、膝の前には握り拳が縦にふたつ入る余裕が確保できます。
さらに、走りの洗練度も向上しています。そもそも、XC60に先行して2016年に投入された「XC90」はボルボのフラッグシップSUV。この時から、XC60も採用する新世代のプラットフォームを投入。XC60は後発の優位性を活用し、ボディの剛性感はXC90よりも高くなっています。

さて、今回試乗したのは「XC60 ウルトラ T6 AWD プラグインハイブリッド」です。最高出力253psを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンに、フロントが71psでリアが145psを発揮するモーターを組み合わせています。外部電源による充電が可能であり、1充電走行距離は約81kmとなります。
この諸元からも明らかなように、走行モードからハイブリッドを選べば日常的な場面ではモーターだけで走らせても満足度の高い力強さが確かめられます。
マイナーチェンジで吸音材・遮音材のレイアウトが最適化され、優れた静粛性を獲得。ただ、パワーユニットが静かすぎると路面のザラつきをタイヤが拾って発生するゴーッというロードノイズが気になりがちに。XC60は、その影響がなくロードノイズの音量が抑制され、響くこともありません。
しかも、走行モードからパワーを選びアクセルを踏み込むと、エンジンとモーターが刺激的な力強さを立ち上げます。迫力あるエンジン音によりパワーが強調され、山岳路を駆け上がることが楽しくなります。
その勢いのままコーナーを次々と走り抜けても、アクティブエアサスペンションを装備するためボディはムダな動きを示しません。ステアリングの手応えは軽めで、切れ味は滑らか。なのに、応答性は正確そのものです。
走行モードをハイブリッドに戻せば、サスペンションは乗り心地を優先する設定に。極めて質感が高いインテリアに身を置き、快適でくつろぎ感ある走りが得られることも、XC60を含むボルボならではの魅力です。
Writer: 萩原秀輝
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。在学中からフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、同時期にツーリングカー・レースにも参戦。豊富なクルマの知識とドライビング理論を活かし、自動車メーカーなどが主催する安全運転教育の講師を数多く務めた経験を持つ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。



























