年間20万台売る「N-BOX」どうなる? 今夏にはBYD「軽EV」投入へ! ライバル猛追が続く「盤石モデル」に弱点はあるのか
不動の人気を誇るホンダ「N-BOX」ですが、2026年4月度はライバルのスズキ「スペーシア」の後塵を拝する結果に。今夏には中国・BYDが、日本向けに開発した軽スーパーハイトワゴンEV「ラッコ」を導入するなど、今後も予断を許さない状況です。N-BOXがこれまで支持されてきた理由をあらためて探るとともに、この先の展開についても考察します。
「N-BOX」の環境性能は2028年登場の新モデルで大きく変革を遂げる!?
2026年4月、軽の販売台数ランキングでちょっとした異変が起こりました。
N-BOXは月間1万2659台の販売台数を記録しましたが、ライバルのスズキ「スペーシア」(1万3546台)に台数で追い抜かれたのです。

ホンダは例年、年度末決算の翌月となる4月の販売台数が落ち込む傾向にあり、今回の事例もあくまでも一時的なものだという見方もできますが、いっぽうでスペーシアは年々販売台数の差を詰めているのも事実です。
スペーシアは2025年度に16万3054台を販売し、N-BOXに次ぐ順位をキープしています。
スズキが得意とする軽量ボディとマイルドハイブリッドの電動化による低燃費を武器に、電動モデルを持たず燃費性能に劣るN-BOX唯一の弱点を突きながら猛追を続けているのです。
さらに今夏、中国・BYDが日本のために独自開発した軽スーパーハイトワゴンのEV(電気自動車)「ラッコ」で、日本市場への参入が予定されています。
この先、軽自動車市場で「環境性能」という新たな競争が生まれる可能性があります。
そんななか、ホンダは2026年5月14日に実施した、四輪事業再構築と中長期的な成長に向けた説明会「2026 ビジネスアップデート」において、N-BOXのEVを2028年に導入すると正式に発表しました。
これはN-BOXの今後を占う意味で、大きな転機となるかもしれません。
※ ※ ※
日本の軽市場は、世界でもっともユーザーからの要求水準が高く、細やかなところまで完成度が求められる奥深いカテゴリです。
そのなかでN-BOXは、ユーザーが求める要素を高いレベルでまとめ上げた存在といえます。
新たな競争が生まれるなかでも、N-BOXはこれからも“絶対王者”であり続けるのか。引き続き要注目です。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど


















































