迫る災害にこの1台 大幅改良の新型「アウトランダーPHEV」全車外部給電可能に!

乗り心地と使い勝手がさらに向上

三菱「アウトランダーPHEV」の走行モード切り替えスイッチ

 ドライブモードの大きな変化の仕組みについて、新型「アウトランダーPHEV」の操安や乗り心地を担当した札元昭氏は次のように話します。

「基本的には、サスペンションのショックなどが可変している訳ではなく、スポーツとノーマルは全く同じです。EPSコントロールユニットの操舵力も変わっていません。変わっているのは『S-AWC』、つまり前後の動力配分です。動力配分がスポーツモードに入った瞬間に、よりスポーティに走れる状態になります。

 具体的には、コーナリングの立ち上がりなどでアクセルを踏んでいくと、曲がりやすいように後ろの方に駆動力を強めにかける。立ち上がりなので若干ノーズアップしつつ、ハンドルを切って後ろから押し出していくと、当然曲がりやすくなるという制御を駆動力配分でやっています。

 そうすると、ハンドルを切った状態で後ろから押している形になるのでしっかり感が出て、ちょっと重くなるというか、いい意味での手ごたえが続く状態になる。そこを感じられたのかもしれませんね。」

 また、これまでは、オプション装備となっていた100V AC電源(1500W)をPHEVモデルの全グレードに標準装備。いつでもどこでもドライヤーやパソコンなどの電化製品が使用できるようになり、利便性も格段に向上しました。実際にドライヤーを使用してみましたが、風量や風圧などが弱まることなく通常通り使用する事ができました。

 そのほか、旧型モデルユーザーの声を反映し、サービスエリアなどでの外部充電の際にも、車内空調を使用できるよう改良され、充電中でも車内で快適に過ごす事が可能となっています。

 また、東京都練馬区や東久留米市など自治体で災害時協力協定車になるなどの活躍を見せるほか、ガソリン満タン状態で、一般家庭電力量の最大約10日分を供給することができるといいます。

 最近、多発している豪雨や台風、地震などの大規模な自然災害時には大活躍の、まさに死角無しのクルマです。

【了】

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