クルマが進化してもアナログメーターはなくならない? デジタルでも「アナログ風」そのメリットは
デジタル式の計器類が進化するなかでも、多くの車種でアナログメーターが採用されています。デジタル式でも「アナログ風」の表示がなされる車種も多いですが、速度の数字のみを大きく表示するデジタル式と比べてどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
アナログかデジタルか、どう選ばれる
インパネの計器類は大きく、針のアナログ式とデジタル式に分けられます。デジタルと一重にいっても、速度の数字だけを大きく映すもののほか、アナログメーター風やインジケーター風のメーターをディスプレイに表示するもの、あるいはそれらと数字を組み合わせて表示するものもあります。また、物体として針があっても、イグニッションをONにすることで目盛りが光って現れるタイプのものもあるなど、デザインは多様化しています。
一時期は、速度の数字を大きく表示するデジタル式のメーターを採用する車種も多く見られましたが、現在はどちらかといえば少数派です。たとえばダイハツではほとんどの車種がアナログメーターを採用しており、デジタル式は「ミラ イース」のみとのこと。
「2011(平成23)年に発表した初代「ミラ イース」は、燃費や環境性能などの先進性を表現してデジタルメーターを採用し、現行の2代目もそれを踏襲しています。数字が大きくパッと見で速度がわかりやすいメリットはありますが、実際にはメーターの意匠は車種ごとのコンセプトにあったものを選択しています」(ダイハツ)
ホンダでは、「ステップワゴン」「フリード」「ジェイド」で速度の数字を大きく表示するタイプのデジタル式を採用。これらの車種では共通して、ハンドルのやや上に、かつ高さを抑えた形でメーターが配置されています。ハンドル越しに計器類を確認する必要がなく、視線移動が少ない配置といえるでしょう。
しかしながらそのほかの車種は、アナログメーターあるいは「アナログ風」の表示をするデジタル式メーターの車種が多いです。ホンダによると、計器類のデザインに統一的な見解はないといい、「クルマの表現のひとつとして、モデルそれぞれのコンセプトに基づき適したデザインのものが使われます」といいます。