たった「5000円」の反則金払わず逮捕! 交通違反の放置は絶対NG! 埼玉県警「逃げ得は許さない」 悪質な反則金未納付者への対応強化

埼玉県警は2026年3月、交通違反の反則金を支払わなかったうえ、警察からの再三の出頭要請にも応じなかったとして、埼玉県川口市に住む61歳の男を逮捕しました。反則金を納付せずにいると強制的な手続きに移行するおそれがあり、注意が必要です。

反則金未納は刑事手続きへ移行のおそれ 警察は悪質な未納者の追跡捜査を強化!

 埼玉県警は2026年3月25日、交通違反の反則金を納付せず、警察からの出頭要請にも応じなかったとして、埼玉県川口市に住む自称アルバイトの男(61歳)を道路交通法違反の容疑で逮捕したと発表しました。

 男は2024年1月22日の午前9時半頃、川口市内で原付バイクを運転した際、道路標識によって右折が禁止されている場所で右折した疑いが持たれています。

 県警によると、男は交通違反の反則金5000円を納付しなかったうえ、再三にわたる出頭要請に応じなかったことから、このたびの逮捕に至ったということです。男は警察の調べに対し、「お金がなかった。仕事も忙しかった」などと話しています。

 なお今回の逮捕により、今年に入ってからの県警による反則金未納付者の逮捕者数は4人となりました。県警はこれに関して、「公平な交通取り締まりのためにも、今後も悪質な反則金未納付者に対する捜査を継続していきます。逃げ得は許されません」とコメントしています。

 このニュースに対してインターネット上では、「5000円の反則金も払えないって、もし事故を起こしたらどうするつもりなんだろう?」「反則金とか出頭要請とか無視し続けてれば相手もあきらめるだろうと放置し続ける人いるけど、結局本来されなくてもいい逮捕をされてしまうのでやめたほうがいい」などの声が上がっています。

 さらに「よく捕まって仕事が忙しかったとか言い訳している人いるけど、本当に仕事が忙しくても休み時間に電話をするくらいはできるよね。私も以前速度違反で捕まったことがありますが、電話して事情説明して相談すればある程度は柔軟に対応してくれますよ」といった体験談も寄せられました。

 交通違反の反則金を納付せず、警察からの連絡を無視し続けていると、上記のような強制的な捜査に移行する可能性があるため、その点には留意しなければなりません。

 ただし、反則金を納付できなかったからといってすぐに逮捕されるわけではなく、刑事手続きに移行するまでには以下のような流れがあります。

交通違反の放置は絶対NG! 逮捕されることも(画像はイメージ、mits/PIXTA)
交通違反の放置は絶対NG! 逮捕されることも(画像はイメージ、mits/PIXTA)

1. 交通違反で検挙された際、違反者には青切符と反則金の納付書が交付される。その納付書を使って期限内に反則金を納めれば、交通違反の処理は終了。

2. 上記1の納付書で反則金を納付できなかった場合、違反者が警察(交通反則通告センター)に出頭して、新しい期限の納付書を受け取ることが可能。その納付書で反則金を支払えば、交通違反の処理は終了。

 仮に警察へ出頭できない場合でも、青切符を交付された日からおおむね40日後に、反則金相当額と送付費用を合わせた「納付書」が違反者の自宅に郵送される。その納付書で指定の金額を支払えば、交通違反の処理は終了。

3. 上記2の時点でも反則金を納付しなかった場合は、刑事訴訟手続きに移行する。

 これらを踏まえると、何らかの事情で反則金の納付ができなかった場合や交通違反について刑事裁判で争う場合であっても、警察からの連絡には応じるでしょう。

 また反則金の納付は必ずしも違反者本人がおこなう必要はなく、違反者の承諾を得たうえで代理人が納めることもできます。仕事や家庭の都合など、どうしても違反者本人が納付できないときは、家族や知人などに納付を依頼するのも一つの手段といえます。

 そのほか、駐車違反をしてクルマに放置車両確認標章(黄色いステッカー)を貼付された際、運転者が警察に出頭せず放置違反金も納付しないままでいると、最終的には車検を拒否されたり、財産を強制的に差し押さえられたりするおそれがあります。

 実際のところ2025年中には、福井県警が再三にわたって催促しても放置違反金を支払わない滞納者に対して強制徴収を実施し、現金のほかゲーム機、ゲームソフトなどの差し押さえをおこなっています。

※ ※ ※

 2025年11月中には警視庁が、交通違反の反則金を納付せず長期にわたって出頭しない違反者269人を逮捕したとして話題になりました。

 警察では悪質な反則金未納付者への追跡捜査を強化しており、「放置していても大丈夫」などと安易に判断しないことが大切です。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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