スズキ 中国合弁会社の株式を長安汽車へ譲渡 4輪車の生産・販売は継続
スズキは、中国で展開している合弁会社長安鈴木のスズキ保有の全持分(50%分)を長安汽車に譲渡することで合意しました。
長安鈴木の株式譲渡、生産・販売は継続
スズキは、本日、持分法適用会社である重慶長安鈴木汽車有限公司(以下、長安鈴木)のスズキ保有の全持分(50%分)を重慶長安汽車コフン有限公司(以下、長安汽車)に譲渡することで合意しました。長安鈴木は、1993年9月設立され、1995年5月生産開始しました。
スズキ株式会社広報部に今回長安汽車に譲渡される長安鈴木についてお伺いしました。
――現在まで生産されていた車種をお聞かせください。
生産されている車種はスイフト、S-Cross、アリビオ、ビターラです。
――直近の生産台数並びに設立から現在までの累計生産台数は?
直近の生産台数は約7万台で累計230万台生産販売しています。
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スズキと長安汽車は、長安鈴木の将来発展に向けた協議を行い、その結果、下記の通り合意しています。
1.スズキは長安鈴木の全持分を長安汽車に譲渡し、長安鈴木は長安汽車の100%子会社として経営を継続する。
2.同時にスズキから派遣していた総経理は辞任する。
3.ただし、スズキは長安鈴木に対し、スズキモデルの生産・販売のライセンスを継続する。
今後、中国における法的手続きを行い、その完了をもって持分譲渡は完了する。なお、今回の譲渡が今期の当社業績に与える影響はほとんどありません。
スズキの鈴木 修会長は今回の発表をうけ「約25年前にアルトを投入し、中国市場の開拓に努力してきたが、中国市場が大型車の市場に変化してきたこともあり、今般、全持分を長安汽車に譲渡することとしました」と述べています。
巨大市場中国で4輪のライセンス生産・販売を継続するスズキは、新たなる市場の開拓を進めるのか、現在各国にある生産拠点の拡充を行うのか企業の動向が楽しみです。
【了】