渋滞対策で増える「ペースメーカーライト」 なぜか日本初導入の新名神だけが一時停止?

2018年3月18日に開通した新名神「神戸~高槻」間の上下線8か所のトンネルに、日本初のLEDペースメーカーライトが登場しました。しかし2018年8月21日より一時的に消灯しています。首都高などのペースメーカーライトは稼働中ですが、なぜなのでしょうか。

日本初のペースメーカーライトが…流れてない?

 2018年3月18日に開通した新名神「神戸~高槻」間の上下線8か所のトンネルに、日本初のトンネル照明型LEDペースメーカーライト(以下:PML)が登場しました。このニュースを見てから、筆者(加藤久美子)は夏休みに実家へ車で帰省する際、「ぜひ新名神の神戸~高槻間を通ってみよう」と楽しみにしていました。

新名神「神戸~高槻」間の上下線8か所のトンネルに採用された日本初のLEDペースメーカーライト点灯時(画像提供:ネクスコ西日本)

 8月24日、クルマでこのPMLを確認するため、新名神に入り同区間の最初のトンネルが見えてきました。撮影担当の息子も助手席でカメラを構えています。トンネル突入し、流れる光の……が、渋滞をしているわけでもないのに、ニュースで見たPMLの緑色の光は見えてきません。

 結局、普通に白いLEDの光のままトンネルを出てしまいました。場所を間違えたかと思い、次のトンネルへ。しかしここも白いLEDが光っているだけです。そこでネットで急いで調べた息子から意外なひと言が。「一時的に消灯って、ネクスコ西日本の公式サイトに書いてあるよ」。

『ペースメーカーライトにつきましては、2018年8月21日より一時的に消灯しており、より効果的な点灯方法の検討を行っておりますので再点灯までしばらくお待ちください』と、公式サイトには確かに記載がありました。

 確認のため、ネクスコ西日本に問い合わせてみたところ、「一時消灯を行なっているのは、開通から約半年が経過し、これまでの実績を踏まえてより効果的な点灯方法の検討を行なっているためです」とのこと。

 また、「『緑のライトが車についてきて気になる』や『光の意味がわからなかったためもっと周知すべき』とのご意見をいただいております。これらのご意見も踏まえ改善を行ないたいと考えております」とコメントいただきました。

 そういえば今年6月2日に開通した東京外環自動車道(外環道)「三郷南IC~高谷JCT」にも同様のPMLがあったはず。こちらはどうなのでしょう。

 ネクスコ東日本の広報室に聞いてみましたが、外環道のトンネルでは停止することなく稼動しているとのことでした。アクアラインや首都高のPMLも問題なく稼動しているようです。なぜ、新名神だけが停止しているのでしょうか。

 この新名神のPMLには利用者から「少しペースが遅い流れになっていても、PMLの動きは早いままで違和感がある」「上を流れるPMLに気を取られている間に先行車との車間が詰まって、慌てた」などの声があるといいます。

非常時や注意喚起で赤や黄色に点灯する照明など画像でチェック(6枚)

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