マツダ「“2人乗り”スポーツカー」復活!? “旧車デザイン”に「ロータリー」エンジンじゃないエンジン採用! 「ロードスター」ベースに開発したNATS「コスモビジョン」とは!

かつて2022年の「東京オートサロン」に出展され大きな注目を集めた、マツダ「ロードスター」ベースの「コスモビジョン(COSMO VISION)」。往年の名車「コスモスポーツ」を現代に蘇らせた一台とは、いったいどのようなクルマだったのでしょうか。

マツダ「次期コスモスポーツ!?」 “旧車レトロ×最新デザイン”採用!

 2026年2月13日から15日にかけて、インテックス大阪(大阪市住之江区)で西日本最大級のカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2026」が開催されました。

 これまでの各地の祭典を振り返ると、メーカーやショップ、そして学生たちの情熱が詰まった興味深いモデルが数多く存在しました。

 今回はその中から、2022年1月に開催された「東京オートサロン2022」で大きな話題を呼んだ一台のカスタムカー「NATS COSMO VISION(コスモビジョン)」を振り返ります。

「ロードスター」ベースに開発したNATS「コスモビジョン」
「ロードスター」ベースに開発したNATS「コスモビジョン」

 製作を手掛けたのは、千葉県成田市にキャンパスを構える自動車整備士養成学校「日本自動車大学校(NATS)」です。同校は20年以上にわたりオートサロンへ連続出展しており、学生ならではの自由な発想と高い技術力で知られる名門です。

 このコスモビジョンは、東京オートサロン2021に展示予定でしたが、当時はコロナ禍。リアル開催中止で披露機会を一旦失ったという困難を乗り越え、学生たちの情熱によって完成された一台でした。コンセプトは、車名が示す通り“現代版コスモスポーツ”です。

 1967年に世界初の実用量産ロータリーエンジン搭載車として登場したマツダ「コスモスポーツ」。その宇宙船のような未来的で優美なスタイリングと、現代のマツダ車が持つ「魂動デザイン」のテイストを融合させることを目指しました。

 もし現代にコスモスポーツが復活したらどうなるか、というテーマで開発が進められました。ベース車両に選ばれたのは、マツダの現行オープンカー「ロードスター(ND型)」です。

 完成した姿からは想像もつかないほど大幅な改造が施されていますが、中身は信頼性の高い現代の車両であることがポイントです。エクステリアの再現度は、驚くべきレベルに達しています。

 フロントフェイスには、特徴的な丸目ヘッドライトを再現するため、フォルクスワーゲン「ニュービートル」のユニットを流用。さらにグリルには「CX-5」のシグネチャーウイングを加工して装着し、現代的な表情を作り出しています。

 リアビューも独創的です。コスモスポーツの特徴的な上下分割式テールを再現するために選ばれたのは、なんとスズキ「ハスラー」用の社外丸型テールランプでした。

 これを片側2個ずつ配置することで、コスモスポーツ独特の未来的な雰囲気を表現しています。

 ボディワークにおいて学生たちが最も苦労したのが、サイドのプレスラインです。フロントノーズを延長してロングノーズ化しつつ、優美なラインをパテ処理と造形で再現しました。

 ベース車とは全く異なる美しいラインを構築し、オーバーフェンダー化された現代的なフォルムの中で、前後のラインを破綻なく繋げることに注力しています。インテリアは、新旧のスポーツテイストが融合した空間となっています。

 ステアリングにはクラシカルなナルディ製を、シートにはブリッド製のバケットシートを採用。足回りにはエアフォース製のエアサスペンション(走行車高復帰機能付き)を搭載し、停車時にはタバコの箱が入らないほどのローダウンを実現しました。

 ホイールはレイズ製の17インチ、タイヤはトーヨータイヤを装着し、ネオクラシックな雰囲気を演出しています。

 パワートレインは、ベース車と同じ1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載しており、最高出力は131psを発揮します。心臓部は現代のレシプロエンジンですが、これは環境性能や維持のしやすさを考慮した“現代版”としての現実的な解釈がなされています。

 会場での反響は凄まじく、完成度の高さに驚きの声が多く聞かれました。SNSなどでは「マツダが新型を出したのかと思った」「ロードスターベースとは信じられない」といった称賛が多く寄せられました。

 往年のファンから若者まで、幅広い層に夢を見せてくれた一台といえるでしょう。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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