スタッドレスタイヤ”どれを選ぶべき”? 異なる個性がスゴイTOYO TIRES「OBSERVE」シリーズを一気比較
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)のスタッドレスタイヤ「OBSERVE(オブザーブ)」シリーズは、異なる得意分野の銘柄を複数展開しています。どれを選べば良いのでしょうか。西川昇吾氏が実際のインプレッションを踏まえ、解説します。
スタッドレスタイヤ、どれを選ぶべき?
各タイヤメーカーから販売されているスタッドレスタイヤ。種類が豊富で価格帯も幅広く、得意分野も異なるため「どれを選んでいいか分からない!」という人も多いと思います。
そんな人にオススメしたいのが異なる得意分野の銘柄を展開しているTOYO TIREのスタッドレスタイヤ「OBSERVE」シリーズです。このスタッドレスタイヤ3種をアイス路面、スノー路面の両方で試乗してきました。
OBSERVEシリーズが現在メインで展開しているのは「GIZ3」「GSi-6」「W/T-R」の3つです。それぞれの特徴を簡単に紹介すると、まず「GIZ3」はアイス性能を重視したタイヤでアイスバーンなどを得意とします。
GSi-6はバランスタイプ、アイスバーンや深雪路面など幅広い雪の道に対応できるバランスのいい性能を目指して開発されました。そしてW/T-R、コチラはスノー性能を重視したもので深雪などを得意としています。またオープンカントリーを思わせるような大型のブロックデザインも特徴的で、クロカン系SUVとの見た目の相性もバッチリと言えます。

今回は北海道にある新千歳モーターランドにて試乗しました。GIZ3とGSi-6はマツダ「CX-5」に、W/T-Rはトヨタ「ランドクルーザー250」に装着し、アイス路面と深雪のスノー路面の両方ですべての銘柄を試してみました。
まずアイス路面重視のGIZ3からリポートしていきます。こちらが得意とするアイス路面で好印象であったのが縦のトラクションです。
クルマを進めるのも止めるのも高い性能を誇っています。また他2つのスタッドレスタイヤに比べて、アイス路面でのスラローム走行時もリニアに反応してくれて、この路面で一番ドライバーの意志を反映してくれる乗り味でした。
反対にスノー路面では他のスタッドレスタイヤと比べて縦のトラクションが弱く、轍にも弱いと感じましたが「危険!」と感じる領域には程遠いもの。日本の独特のアイスバーンなどを考えれば、ある程度雪道の特性を理解している人ならばこのタイヤが一番安全と言えます。
次にスノー路面が得意のW/T-Rです。アイス路面ではGIZ3やGSi-6にはかないませんが、唐突にグリップが抜けることはなく徐々に滑り出す…といったフィーリングです。
氷上での急ハンドル&急ブレーキが厳禁であることやグリップ感を確かめられる人ならばアイス路面でも問題ないでしょう。
そして驚かされたのがスノー路面です。加速をした時の第一声が「縦がメチャ食うぞ!」であったことを今でも覚えています。それほど、直進時のグリップ力が強烈だったのです。
ブレーキも同じ路面とは思えないほどの制動力でスノー路面における「走る」「止まる」はこの日試した中で間違いなく最強でした。あと体感した性能とは異なりますが、ブロックパターンのデザインはランドクルーザー250にバッチリ似合っています。「デザインでスタッドレスタイヤを選ぶ日がくるとは…」と新しいトレンドを予感させられました。
最後にバランス型のGSi-6です。アイス性能に関してはGIZ3に対して劣りますがW/T-Rと比べるとかなり安心感は高いです。しかし、驚かされたのはスノーでの性能でした。
これまでの2つの性能差から「これくらいかな?」と予想していた性能を超えている感触で、スノー路面での「走る」「止まる」に対するグリップ性能はW/T-Rが10、GIZ3が0とするならば、GSi-6は7くらいの位置にある感覚です。(当初は5と予想していました)バランス型ですが満足のいくアイス性能を持ちつつ、スノー性能がやや強めといった印象のタイヤでした。
3種類あるOBSERVEシリーズは、どれもアイス路面とスノー路面の両方で一定以上の性能を持ちつつも、それぞれの強みが明確に異なっているので、自身が住んでいる地域や冬のカーライフに合わせて迷いなく選べるのが魅力的なポイントだと思わせてくれました。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。



























