「過積載は許しません!」 茨城県警が“ヘリコプター”を使った取り締まりを強化! 一体どんな風に検挙する!? 茨城県警に聞いてみた!
トラックの過積載に対し、茨城県警がヘリコプターを活用した取り締まりをおこなっていることが話題となっています。過積載の取り締まり状況について、茨城県警に話を聞きました。
トラックの過積載は“事故リスク”や“道路にダメージ”を与えるおそれあり!
街中でクルマを運転していると、荷台に土砂や木材などを積み込んだトラックをたびたび見かけますが、中には明らかに貨物を乗せすぎている危険なケースもあります。
このようにトラックの最大積載量を超えて貨物などを積み込む行為は「過積載」と呼ばれ、道路交通法に定める「積載物重量制限超過」という交通違反に当たります。
なおトラックが過積載の状態で走行すると、車体の重さによりブレーキをかけてから完全に止まるまでの制動距離が長くなり追突事故を引き起こすおそれがあるほか、規定以上の重量があることで甚大な事故につながる可能性があります。
さらに車体がバランスを崩しやすくなって横転する、荷崩れを起こして周囲の車両を巻き込んでしまうといった事故にも発展することが想定されます。
そしてトラックの過積載は、道路にも悪影響を及ぼします。
トラックの軸重(自動車のそれぞれの車軸にかかる重量)は法令で原則10トン以下と決められていますが、仮に過積載によって軸重が20トンの状態で走行すると、たった1台で軸重10トンのトラック約4000台分の走行に相当すると言われています。
つまり過積載のトラックは道路に重大なダメージを与え、道路の損傷を早めたり、道路を陥没させたりするおそれがあるのです。

そのような中、茨城県では、県内の国道や県道といった主要道路のほか高速道路を中心として過積載に対する積極的な取り締まりをおこなっています。
2026年1月30日にはトラックの過積載取り締まりに関して、茨城県警が公式X(旧Twitter)において以下の内容を投稿しました。
「【ヘリコプターによる過積載取締り強化中】
●隣接県からの茨城県への残土の不正流入を阻止すべく、茨城県境や高速道路での過積載取締りを強化しています。
●ヘリコプターを活用し、上空から積み荷の状態を監視しています。
“茨城県警は過積載を見逃しません!”」
投稿には「ヘリコプターを活用した過積載取り締まり」として、土砂を積んだトラックとトラックの後方を走る白バイを上空から撮影した写真も添付されており、2月4日時点でインプレッション数が約14.9万件と大きな反響を呼んでいます。
この取り締まりについて、茨城県警交通指導課の担当者に話を聞きました。
―― ヘリコプターを活用した取り締まりについて詳しく教えてください。
当県警では警察航空隊のヘリコプターによるパトロールの際、過積載のトラックを上空から探索しています。ヘリコプターが過積載のトラックを発見した際には、地上にいる白バイや覆面パトカーなどと連絡を取り、トラックの運転手に声掛けをおこなっています。
―― 最近の取り締まり状況はどのようになっていますか。
昨年(2025年)1年間では過積載を681件検挙しました。また今年1月28日には警察航空隊と交通機動隊(白バイ)、高速道路交通警察隊が連携して県内で大規模な取り締まりを実施し、その日のうちに7件の過積載を検挙しています。
―― 今後の過積載の取り締まり方針について教えてください。
茨城県は首都圏から近く、大型トラックが多く通行することもあり、過積載に対する取り締まりを強化しています。今後も、定期的にヘリコプターを活用した取り締まりをおこなっていく予定です。
※ ※ ※
茨城県警では過積載に関して、トラックの荷台に「さし枠」と呼ばれる板を取り付けて貨物の容積を増やす不正改造車両のほか、不適正残土を運搬する車両の取り締まりなども実施しています。
茨城県警による過積載の取り締まりに対しては、「うちの県でもやってほしい」「こういう時にドローンで取り締まりできるようになるといいね」など、今後の活動に期待する声が上がっています。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。


































