「青信号で動かないクルマ」通報で発覚! 消防士が酒気帯び摘発されるも「酒が残っている認識なかった」と供述 他人事じゃない“二日酔い運転”の自覚なき恐怖とは?

高知県の20代消防士が酒気帯び運転で摘発されました。前夜の飲酒後、起床して運転し「酒が残っている認識がなかった」と供述しています。自己判断による「二日酔い運転」は極めて危険です。摘発の経緯や罰則、アルコール分解の仕組みと注意点を元警察官の筆者が解説します。

意外と時間がかかる! 生ビール中ジョッキ1杯のアルコール分解には4~5時間が必要

 高知県高知市中央消防署に勤務する20代の男性消防士が2026年1月25日、酒気帯び運転の疑いで摘発されていたことが分かりました。

 高知市消防局によると、1月25日の午前6時頃、「高知市内の交差点で、青信号になっても発進しないクルマがいる」との通報を受けて警察官が現場に駆けつけたところ、男性消防士が車内で寝ていたということです。

 この男性消防士からアルコールのにおいがしたため警察官が呼気検査をおこなったところ、基準値を超えるアルコールが検出されました。

 なお男性消防士は、前日の24日に高知市内の複数の飲食店で生ビールやハイボールなどを飲んだ後、深夜にタクシーで帰宅して就寝。翌25日の朝に起床してクルマを運転し、高知市内の友人宅へ向かう途中でした。

 高知市消防局の聞き取りに対し男性消防士は、「酒が残っている認識はなかった。申し訳なかった」などと話しています。

 また、この摘発を受けて高知市消防局は「警察の今後の捜査に全面的に協力するとともに、男性消防士に対しては改めて詳細な事実確認をおこない、厳正に対処してまいります」とコメントしています。

「寝たから平気」ではありません!(画像はイメージ、freeangle/PIXTA)
「寝たから平気」ではありません!(画像はイメージ、freeangle/PIXTA)

 今回の事案のように酒気帯び運転をした場合、刑事罰として「3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金」という罰則が科される可能性があります。加えて、刑事罰とは別に免許取り消しや免許停止といった行政処分を受けることとなります。

 酒気帯び運転の行政処分は検出されたアルコール濃度によって異なり、呼気1リットル当たりのアルコールが0.15ミリグラム以上0.25ミリグラム未満であれば基礎点数13点が加算され、それまでに行政処分前歴がない人であっても免許停止(90日)の処分となります。

 さらに呼気1リットル当たりのアルコールが0.25ミリグラム以上の場合は基礎点数25点であり、免許取り消し処分(欠格期間2年)が下されます。

 特に、本人にお酒が残っている認識のない「二日酔い運転」には注意が必要です。一般的に二日酔い運転とは、前日に飲酒し、翌日になっても体内にアルコールが残った状態で車両の運転をすることを指します。

 二日酔い運転では飲酒後に仮眠や休憩をとってから運転をするケースが多いため、ドライバーが「休んだから大丈夫」「時間が経ってお酒は抜けている」などと自己判断してしまうのが特徴です。

 しかし体内のアルコールが分解されるまでには、予想以上に長い時間が必要であり、その点に留意すべきといえるでしょう。たとえば生ビールの中ジョッキ(500ミリリットル)1杯に含まれるアルコールを分解するのに男性では4時間以上、女性では5時間以上かかると言われています。

 また飲んだお酒の種類や体質、その日の体調などによってアルコールの分解により多くの時間がかかるケースもあります。翌日にクルマを運転する予定がある場合は適切な飲酒時間や飲酒量にとどめる意識が大切です。

 そして夜遅くまで飲酒した翌日は公共交通機関を使って移動する、家族に送迎してもらうなど、車両の運転をしないようにしましょう。

※ ※ ※

 警察庁によると、2024年中の飲酒運転による交通事故件数は2346件、そのうち死亡事故は140件発生しています。飲酒運転による死亡事故率は、飲酒なしの場合と比べて約7.4倍で、死亡事故につながる危険性が高い状況です。

 「体内にお酒は残っていないだろう」という安易な判断によって重大な事故を引き起こすおそれがあることを、各ドライバーが理解しておくべきです。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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