初代から最新5代目まで勢ぞろい ホンダ『フォルツァ』の変遷をたどる

ブームを牽引した2代目は先進技術も次々投入!

2代目「フォルツァ・X」

 2004年4月に、フォルツァは2代目となる『フォルツァ X』となって新発売。2灯ヘッドライトを継承しながら、流麗かつ躍動感あふれるスタイルをより強調したものとなり、ウインドシールドはもちろんショート化しました。さらに7月には『フォルツァ Z』もラインナップし、こちらは「Honda S マチック」を採用したことで6段変速できるスポーティな走りも楽しめるモデルに進化して行きます。

「Honda S マチック」は、DモードとSモードのオートマチックモードと6段のマニュアルシフトモードの選択が可能で、この頃からフォルツァはスポーティな走りを重視していることがわかります。

 シート下トランクの収納力もライバルらと競い合い、この2代目フォルツァではクラス最大の62Lという容量を誇りました。ワンタッチで開錠でき、フルフェイスヘルメット2個はもちろんゴルフクラブなどの長尺物も入ってしまうという広さです。

 2004年5月から2006年4月の軽二輪車届出台数の車名別で、第1位を獲得する人気ぶりとなり、ビグスクブームを牽引します。いずれの時代も高級感が求められ、上級仕様も存在し続けます。たとえば2007年の「フォルツァZ Sパッケージ」は、カーボン調のメーターパネルやシートのバックレスト、ディンプル調表皮のシート、ゴールドエンブレムなどが装備され、大人も唸らせる上質さも合わせ持っていました。

3代目「フォルツァ Z」「フォルツァ Z ABS」

 3代目は2007年12月に『フォルツァ Z』『フォルツァ Z ABS』として登場しています。このとき水冷エンジンを2バルブから4バルブ化し、ボア×ストロークを従来のショートストロークタイプから、よりスクエアな数値(68.0×68.5mm)に変更。力強い走行フィーリングに磨きをかけています。

 まだ3代目ですが、こうしてフォルツァの歴史を振り返ると、先進装備が次々と惜しみなく投入されたことにも気づきます。2000年8月発売の『フォルツァ S』から前後輪連動ABSが採用されていますし、「アイドルストップシステム」も搭載されました。

 2004年発売の2代目では、スマートカードキーシステム(双方向通信電子照合式キー)を二輪車としては世界初で標準搭載していますし、専用設計の車速感応式(音量が車速の増減により自動で変化)オーディオスピーカーをオプションで設定。音楽を聴きながらバイクに乗るというスタイルも、このときの若者たちを魅了します。

 そして2008年3月には、ついに新車時からオーディオシステムを搭載した「オーディオパッケージ」も全タイプに設定します。ビルトインタイプの「フォルツァ エクスクルーシブ オーディオシステム」は高指向性スピーカーシステムだけでなく、イコライザーや車速連動のオートボリュームなど、バイクのオーディオとして最適な機能を備えました。これは最上級バイク『ゴールドウイング』にも匹敵する充実したもので、フォルツァは音楽のあるバイクライフをより身近なものとしたのです。

 3代目では2010年1月発売の『フォルツァ Z/ABS』で7速変速の「Honda Sマチック Evo」も採用され、走行モードの選択肢を広げています。フロントカウルのスクリーンガーニッシュを一体化し、より流麗でスタイリッシュなデザインとなったこのモデルは、3.5代目といっていいかもしれません。

4代目「フォルツァ Si」

 4代目となったのは、2013年7月の『フォルツァ Si』からです。前後13インチだった足まわりをフロントのみ14インチ化。アルミキャストホイールは、新デザインのY字型スポークを採用しています。

 ビグスクブームの時代はもはや終焉を迎えており、4代目発売以来大きな変更がなく5年が経ってしまいました。

歴代『フォルツァ』と関連するバイク画像を見る(16枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2 3

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー