トヨタの「コンパクト“FR”スポーツカー」!? 160馬力超え「直4」×6速MT採用! 丸目デザインもイイ迫力モデル「SF-R“コンバーチブル”」とは
埼玉自動車大学校が東京オートサロン2024で披露した「S-FRコンバーチブル」は、学生制作とは思えない完成度で注目を集めました。幻となったS-FRを独自に再構築したこの一台は、どのように生まれたのでしょうか。
コンパクトスポーツ!?
2026年1月も「東京オートサロン(TAS)2026」が開催されましたが、これまでのTASでも学生チームによる意欲的なカスタムも数多く登場してきました。そのなかでも強い印象を残したのが、埼玉自動車大学校が2024年のTAS会場で初披露した「S-FRコンバーチブル」です。
小型スポーツの魅力を新しい形で提示した一台として注目を集めましたが、どのようなモデルだったのでしょうか。
埼玉自動車大学校は、学生が主体となって企画・製作したカスタム車両をTASへ出展する取り組みで知られ、毎年ユニークな作品を発表しています。
2022年には「iQ」を大胆にアレンジした「ヤリスJr.」を披露し、その仕上がりに当時トヨタの社長を務めていた豊田章男氏(現・会長)も思わず驚いたほど。学生の自由な発想が形になった作品は、毎回大きな話題を呼んでいます。
そんな中、2023年に披露されたS-FRコンバーチブルも注目を集めました。このモデルは、トヨタがかつて発表した小型スポーツカー「S-FR」を学生たちが独自に再解釈したもの。
S-FRは2015年の東京モーターショーで初公開されたコンセプトカーで、「スモールFR」の名の通り全長約4mのコンパクトなボディにFRレイアウトを採用し、手頃なサイズで走りを楽しめるスポーツカーとして注目されました。しかし、市販化に向けた開発は進められたものの、最終的にプロジェクトは中止となっています。
その翌年2016年のTASでは、TOYOTA GAZOO RacingがS-FRをベースにした「S-FR Racing Concept」を出展し、ワイドフェンダーや大型リヤウイングを備えたアグレッシブなスタイルが話題を呼びました。

埼玉自動車大学校のS-FRコンバーチブルは、このRacing Conceptをモチーフにしつつ、独自のアレンジが施されています。
ベース車両にはマツダ「ロードスター」の前世代にあたるNC型を採用。S-FRらしい丸みのあるデザインを再現するため、外装は大幅に作り直されています。
フロントまわりはバンパーやヘッドライトだけでなく、フェンダー形状までNC型とは異なる専用デザインを採用し、タイヤを覆うフレアを排したことで、S-FRのシンプルで親しみやすい表情に近づけています。
ヘッドライトにはMINI用の丸型ユニットを、テールランプにはダイハツ「キャスト」用を流用し、S-FRの特徴である丸い目と丸いテールを巧みに表現。
リヤまわりは大型ウイングとダックテール形状を組み合わせ、スポーティさを強調しつつ、トランクリッドの開閉ラインもS-FRの雰囲気に合わせて変更されるなど、細部まで丁寧に作り込まれています。
こうした徹底した造形の積み重ねにより、ベースがロードスターであることを感じさせない完成度となっており、学生制作車両として高い注目を集めた理由もうなずける仕上がりでした。
パワートレインなどは、そのままで最高出力161馬力の2リッター直列4気筒エンジンを搭載。これに組み合わされるのは6速MTです。
S-FRコンバーチブルは、学生の発想と技術が丁寧に形になった一台であり、今後どんなモデルが生まれるのか、同校の今後の取り組みに期待が高まります。
Writer: 青田 海
2023年4月よりライターとして活動を開始。初心者にもわかりやすく読みやすい構成を心がけ、自動車を中心に新車情報、カーライフにまつわる話題など幅広い記事を執筆している。芸能分野に詳しい。



















































