警察が「合流先端で入る“ファスナー合流”」を推奨! “賛否両論”ある方法に「ずるいと思うかもしれませんが…」 実は“渋滞回避”に役立つ「合流方法」を促進 岐阜

岐阜県警の公式SNSは、「ファスナー合流」を呼びかけています。一体どのようなものなのでしょうか。

ずるくありませんよ!

 岐阜県警は2026年1月26日、公式SNSを更新。合流場所において「ファスナー合流」を呼びかけています。
 
 一体どのようなものなのでしょうか。

 渋滞はICやJCT、SA/PAの出口や、側道からバイパスへの流入ランプ付近で多く発生します。これらの地点には共通の特徴があり、いずれも本線に合流するクルマが入ってくる場所です。

 この合流時の渋滞を抑制し、スムーズな流入を実現する方法が「ファスナー合流」です。別名「ジッパー合流」とも言われています。

 NEXCO各社をはじめとする高速道路会社も、この手法を推奨しています。

 ファスナー合流は、洋服のファスナーが左右から交互に噛み合うように、合流車線の終点まで進んでから本線へ1台ずつ順番に入っていく方法です。

「ファスナー合流」とは(画像はイメージです/PIXTA)
「ファスナー合流」とは(画像はイメージです/PIXTA)

 このとき重要なのが「加速車線の終点まで使い切る」という点です。

 本来、加速車線は本線を走行するクルマの妨げにならないよう、速度を上げて合流するために設けられています。

 しかし実際には、加速車線の中ほどで合流する人もいれば、加速車線をほとんど使わずに本線へ移るという人もいます。

 こうした「合流位置がドライバーによってバラバラ」な状態が、あちこちで本線の減速を引き起こし、結果として渋滞の原因となっているのです。

 一方でファスナー合流を実施すれば、加速車線の終点付近だけが一時的に混雑するものの、本線への影響は最小限に抑えられます。

 このほか、合流側のクルマにとっても加速車線を最後まで使うことで「合流するしか選択肢がない」状況となり、本線側のドライバーから譲られやすくなるという効果もあります。

 このファスナー合流の有効性については、NEXCO中日本名古屋支社が名神高速道路で検証を行い、2019年11月にその結果を公表しています。

 実験は日常的に渋滞が発生する合流地点において、加速車線の終点直前まで合流できないようラバーポールを設置し、半ば強制的に「加速車線を使い切らせる」という内容でした。

 すると、交通量が横ばいであったにもかかわらず、渋滞による損失時間が約3割も減少したといいます。

 このように高い効果が確認されたファスナー合流は、NEXCO各社や名古屋高速道路などでも積極的な実施を推奨しており、東名高速の横浜町田ICでは、改良工事によって加速車線をフルに使うよう促す案内標示の整備が行われています。

 しかし現状では、ファスナー合流はまだ十分に浸透しているとは言えません。SNS上では「先頭まで行くクルマはズルい」といった誤解に基づく意見も見られ、「ドライバーの常識」として定着するかどうかが今後の課題となっています。

 岐阜県警の公式SNSでも、「『ずるい』と思う方もいると思いますが、渋滞緩和、追突防止のためにもファスナー合流を!」と呼びかけ、周知を促しています。

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