“軽”より安い!? “トヨタ最上級”の「センチュリー」! “150万円以下”で”政治家ごっこ”楽しめる「“格安”V12セダン」どんなモデル?
軽自動車が240万円を超える昨今、150万円以下で狙えるトヨタ「センチュリー」は注目の一台です。国産唯一のV12エンジンを積む伝説の最高級車には、いったいどのような魅力があるのでしょうか。
“軽より安いセンチュリー”という選択
軽自動車の価格が年々上昇しており、4年連続で国内販売台数No.1を記録したホンダ「N-BOX」の新車車両価格は、約174万〜248万円に達しています。
もはや「軽=安い」という図式は過去のものになりつつありますが、いっぽうで中古車市場に目を向けると、新車では手が届かなかった高嶺の花が射程圏内に入ります。
新車の軽自動車よりも安い150万円以下の予算で、トヨタの最高級セダン「センチュリー」を狙うことが可能です。
センチュリー(セダン)は、1967年に誕生した日本を代表するショーファードリブンカーです。皇室や政府要人の送迎を主目的とし、後席の快適性と静粛性を最優先に設計されたフラッグシップモデルです。
熟練の職人が手彫りで金型を仕上げた鳳凰のエンブレムや、手作業によるボディパネルの微調整で実現する几帳面なボディライン、7層に及ぶ塗装など、随所に匠の技が注ぎ込まれた「工芸品」ともいえる一台です。
ボディサイズは、全長5270mm×全幅1890mm×全高1475mmという、当時の国産車としては最大級のサイズを誇ります。
現在、中古車市場において150万円以下の予算で現実的な選択肢となるのは、1997年から2017年まで生産された2代目(GZG50型)です。
中古車市場を見てみると、年式が新しいものでは、2003年から2006年の個体が見つかります。
走行距離では、10万km台となっており、日本最高峰の耐久性を備えた設計を考えれば、十分に検討に値するコンディションといえます。
最大の特徴は、国産乗用車史上初にして唯一となる5リッターV型12気筒エンジン「1GZ-FE」を搭載している点です。
最高出力280PS・最大トルク460〜481N・mを発生するこのユニットは、その振動の少なさと滑らかさが特徴です。万が一片方のバンク(6気筒)にトラブルがあっても、残りの6気筒で走行可能なフェイルセーフ構造を持っています。

2005年1月には重要なマイナーチェンジが行われ、トランスミッションが4速ATから6速ATへと多段化され、燃費と静粛性が向上しました。
また、テールランプのLED化やヘッドライトの近代化が図られたほか、当時の新車価格は発売時が925万円、2005年の改良後は1113万円からとなっています。
インテリアも独特の世界観を持っており、最高級の「ウールファブリックシート」や本木目パネルが惜しみなく使用されています。
ドアミラーだけでなく伝統的な「フェンダーミラー」を組み合わせることも可能で、オーナーの好みに合わせて細かく仕様をカスタマイズできる体制が整えられていました。
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かつては「高嶺の花」で手が届かなかったセンチュリーも、今や150万円を切る価格から狙えるようになりました。高品質なパーツを多用し、耐久性に定評のあるモデルですが、万が一の故障時には修理費用が高額になる傾向があります。
購入時には整備記録簿の確認などの状態チェックを徹底し、日本が世界に誇る唯一無二のV12エンジンの世界を検討してみてはいかがでしょうか。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。
























































