気づかぬうちにやっているかも!? 「茨城ダッシュ」「伊予の早曲がり」…警察も注意喚起! 実は交通違反になる「ご当地ルール」とは

「名古屋走り」や「茨城ダッシュ」など、特定の地域に根付いた独自の運転方法「ご当地ルール」。地元では当たり前のように行われているケースもありますが、実はその多くが重大な事故に繋がる危険な交通違反です。警察も取り締まりや注意喚起を強化している、見過ごせない「身勝手な運転」の実態と罰則を解説します。

地域別に見た交通トラブルと対策。茨城県古河市の交通マナーやその実態は。

 全国各地では、愛知県の「名古屋走り」や茨城県の「茨城ダッシュ」など、ご当地ルールと呼ばれる独自の運転方法があります。ただし、これらの運転は交通違反に当たる可能性があるため、注意が必要です。

 当然ながら交通ルールは全国で統一されており、すべてのドライバーがそのルールを守って運転しなければなりません。

 しかし全国各地では、愛知県の「名古屋走り」や茨城県の「茨城ダッシュ」などのように、ご当地ルールと呼ばれる独自の運転方法がたびたび見られます。

 たとえば上記の「名古屋走り」とは、進路変更をする際にウインカーを出さない、道路の車線をまたいだまま走る、信号の変わり目に強引に突っ込むなど、名古屋市やその周辺で見られる危険な運転のことを指します。

 また「茨城ダッシュ」は、クルマが交差点の手前において赤信号で停止した際、青信号に変わった瞬間(またはその直前)に猛ダッシュで進行し、対向の直進車よりも先に右折する行為のことをいいます。

 愛媛県では交差点を右折する際、対向車が接近しているのに先に右折することを「伊予の早曲がり」と呼んでおり、茨城ダッシュと同様のご当地ルールといえるでしょう。

ご当地ルールの多くは“交通違反”です!(画像はイメージ、おくやまひろし/PIXTA)
ご当地ルールの多くは“交通違反”です!(画像はイメージ、おくやまひろし/PIXTA)

 筆者(元警察官はる)はこれまで複数の都道府県に居住し、茨城県にも約1年半住んでいましたが、運転中に対向の右折車から茨城ダッシュをされることは珍しくありませんでした。

 あくまで筆者の体感ではあるものの、他の都道府県よりも圧倒的に見かける回数が多かったように思います。地元の方は慣れているのか、むしろ対向の右折車を先に行かせる配慮をしているようにも見えました。

 このようにご当地ルールはその地域に根付いているものですが、多くの場合は交通違反に該当するため、その点に留意しておく必要があります。

 仮に名古屋走りのひとつであるウィンカーを出さない進路変更をすると「合図不履行違反」に当たり、検挙されれば違反点数1点、普通車で6000円の反則金が科されます。

 さらに茨城ダッシュや伊予の早曲がりに関しては、次に挙げるさまざまな交通違反に抵触する可能性があり、茨城県警や愛媛県警のホームページで注意喚起されています。

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1. 交差点優先車妨害違反
2. 交差点右左折方法違反
3. 横断歩行者等妨害等違反
4. 信号無視
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 まず1の交差点優先車妨害違反に関して、車両は交差点で右折する場合、直進や左折しようとする車両があるときはその車両の進行妨害をしてはならないと交通ルールで決まっています。

茨城ダッシュや伊予の早曲がりは対向の直進車や左折車の進行を妨げるおそれがあるため、この違反に該当します。

 次に2の交差点右左折方法違反について、自動車が交差点で右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、交差点の中心の直近の内側を徐行しなければなりません。簡単に言うと、ドライバーには交差点の中心に沿うようにして右折する義務があります。

 茨城ダッシュなどをおこなうクルマの中には、交差点の中心に寄らず、ショートカット気味で曲がるクルマも少なくないため、この違反に当たる可能性があるのです。

 また3について、クルマが急いで右折した先に横断歩道があり、そこを横断中・横断しようとしていた歩行者の通行を妨げた場合、この横断歩行者等妨害等違反に当たります。

早く右折したいがためにスピードを出しているクルマも多く、横断歩道上の事故も懸念されることから、急いで右折するのは控えるべきといえるでしょう。

 そして4に関して、茨城ダッシュや伊予の早曲がりをするクルマの中には信号が青色に変わる前に停止線を越えて進行するケースがあり、この場合は信号無視の違反として検挙されます。

 なお、茨城ダッシュや伊予の早曲がりに対して茨城県警や愛媛県警では、それぞれ交通違反の取り締まりを強化しているということです。

※ ※ ※

 上記のほかにも長野県の「松本走り」、岡山県の「岡山ルール」、徳島県の「阿波の黄走り」など、その地域での危険な運転を指す名称が存在します。

 いずれも交通違反に該当するだけでなく事故を誘発するおそれがあるため、ご当地ルールと軽くとらえず、各ドライバーが気をつける意識を持つことが大切です。

【画像】こりゃひどい! これが「初見殺しのご当地走り」です。画像で見る

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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