タイヤ空気圧不足の燃費悪化は「ガソリン7円高」に匹敵!? トラブル増加の背景に「関心の薄さ」
そもそもなぜこんなにタイヤトラブルが増えている?
タイヤに関するトラブルが増えていることについて、JAFなどでは、セルフ方式のガソリンスタンドが増加し、店員にタイヤの空気圧を点検してもらう機会が減ってきていることがひとつの原因だと分析しています。ただ、一概にそうと断定はできないません。ガソリンスタンド以外でも、タイヤ空気圧のチェックや空気の充填は行ってくれます。
JATMAでは毎年4月にウェブアンケートを行うなかで、「エアゲージを使用したタイヤの空気圧点検は、主に誰がおこなっていますか」という質問項目を設けています。2014年の回答結果では、多いほうから「ガソリンスタンドスタッフ」38.0%、「ドライバー本人及び家族」24.0%、「カーディーラー」17.5%という順番でした。
ところが2018年は、「ガソリンスタンドスタッフ」33.4%、「カーディーラー」23.9%、「ドライバー本人及び家族」が21.7%となっています。年によってばらつきはあるものの、「カーディーラー」の割合が増え、ドライバーや家族がこれを行う割合が減っている傾向が見られます。
JATMAによると、こうしたウェブアンケートなどの結果から、そもそも「タイヤの指定空気圧を知らない」ドライバーが47%と、全体の半数近くを占めているとしています。一般的に推奨されている1か月に1回の頻度でタイヤの空気圧点検を行っている人は約3割に留まるとか。空気圧チェックを「誰が行うか」という点も変化していますが、そもそも、タイヤ空気圧への関心が低い状況にあると認識しているそうです。
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