タイヤ空気圧不足の燃費悪化は「ガソリン7円高」に匹敵!? トラブル増加の背景に「関心の薄さ」
ちゃんと測らないとわかりづらい空気圧 充填はどうすれば
とはいえ、実際にはタイヤの空気圧不足をドライバーが目や体で認識するのは、なかなか難しいようです。
JATMAによると、「大きなタイヤだとたわみが目に見えることもあるのですが、特に最近は、タイヤを横から見た際のゴムの厚みが小さい偏平タイヤが増えており、見た目にも、乗っていても変化がわかりづらくなっています」とのこと。たとえクルマに乗らなくても、タイヤの空気は自然に抜けていくので、月1回はエアゲージを用いて空気圧をチェックしてほしいと話します。
では、適正な空気圧の把握や、空気の充填は、どのようにすればいいのでしょうか。
多くのクルマでは、運転席ドア付近や給油口、あるいは取扱説明書などに、そのクルマに使用されているタイヤの指定空気圧が表示されています。JATMAによると、たとえば220kPaとあった場合、その数値を下回らないようにしないといけないといいます。指定空気圧ちょうどではなく、プラス20kPaまでの範囲で充填するのがよいそうです。
ここで注意すべきは、タイヤが熱くなった状態では空気が膨張し、正確な空気圧を測れないということ。空気圧チェックは走り出す前、タイヤが冷えた状態で行うことが望ましいそうです。ただ実際には、ガソリンスタンドなどに行って空気圧チェックや充填を行う人も多いでしょう。その場合も自宅から直行するなど、なるべく走行距離を短くしたほうがよいのかもしれません。