ホンダ新型「“4人乗り”スポーツクーペ」に注目! 美しすぎる流麗シルエットにメーカー初の“斬新シフト”採用! リッター23km以上走る「新型プレリュード」何が変わった?
ホンダは24年ぶりに「プレリュード」を復活させ、2025年9月に発売しました。6代目となる新型モデルは、どのようなスポーツクーペへと進化したのでしょうか。
ホンダ新型「プレリュード」に注目!
2025年9月5日、ホンダはスペシャリティクーペ「プレリュード」の新型モデルを発売しました。
初代プレリュードが発売されたのは1978年のこと。当時、ホンダのラインナップには、総合的にバランスの良いシビックや、ゆとりやおおらかさをもつ「アコード」がありましたが、一方で、それらとは異なる「知的で個性的なパーソナルライフ」の実現を目指し、プレリュードが開発されました。
その後、2・3代目ではリトラクタブルヘッドライトが設定され、4代目でスポーツカー寄りに、5代目で再びスペシャリティカーに戻るなど、紆余曲折を経て進化。しかし、5代目が2001年に生産中止になってからしばらく系譜が途絶えることになります。
そして、24年ぶりに復活したのが現行型となる6代目です。

ボディサイズは全長4520mm×全幅1880mm×全高1355mmで、ワイド&ローのスタイルを踏襲しています。ホイールベースは2605mmですが、「2+2」の4人乗りであることと運動性能を考えれば妥当な寸法でしょう。
パワートレーンは2リッター直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせたシリーズハイブリッド(e:HEV)で、駆動方式はFFのみの設定。燃費(WLTCモード)は23.6km/Lと優れた性能を誇ります。
エクステリアで最も目を惹くのは、運転席を頂点になだらかに下がる美しいルーフラインです。セダンが少なく、SUVやミニバンが一般的な現代において珍しく流麗なシルエットで、開発コンセプトである「UNLIMITED GLIDE」のようにどこででも行けそうな雰囲気があります。
また、ボディ表面と一体となったドアハンドルや、ボディの約50%の高さを占める19インチホイール&タイヤ、フロントホイールの奥にのぞくブルーのBrembo社製ブレーキキャリパーなど、細部がこのクルマの特別さを物語っています。
インテリアで特徴的なのは、運転席と助手席で作り分けたシートです。運転席はサイドサポートや下肢のサポートに力を入れ、骨盤まわりをきちんと支えることで長距離のドライビングでも疲労軽減を目指しています。
一方、助手席はサポートより乗り心地を重視し、乗降のしやすさを優先してサイドサポートの高さを運転席より20mm低く設定されました。
なお、パッケージングとしては前述のように4人乗りですが、後席は常用するというよりは、むしろ手荷物置き場としての活用が想定されています。実質的には「2人乗り」として贅沢に空間を使うのが、プレリュードらしい楽しみ方といえるでしょう。
インテリアのメインカラーは「ブルー×ホワイト」で、ホワイトと深いブルーのコントラストが印象的です。ほかにもシックにまとめられた「ブルー×ブラック」も用意されるなど、好みに合わせて選択可能です。
そして、ドライバーの気分を高揚させる機能であり、ホンダのクルマとして初採用されたのが「Honda S+Shift」です。
e:HEVはシリーズハイブリッドのため、エンジン直結モード以外はモーターで走行します。モーターの回転数領域に仮想の8段を設定し、加速時にエンジンコントロールをすることで、あたかも有段変速をしているかのような演出をします。
走行モードには「SPORT」、「GT」、「COMFORT」の3つを備えています。また、「S+」と記されたスイッチを押すことでそれぞれのモードの特性が際立ち、実質6つのドライブモードを楽しめます。
車載機能としてGoogleのアプリケーションが利用できるため、音声で指示できるGoogleアシスタント、Google マップやGoogle Playなどによりパーソナライズされたドライビングを楽しめます。
Honda SENSINGとしての安全装備も充実しています。車線維持支援システムや衝突軽減ブレーキなどのアシスト機能に加え、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれるアダプティブドライビングビーム、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールも装備されました。
プレリュードの価格(消費税込)は617万9800円です。なお、一部のHonda Cars店舗(ディーラー)では、レンタカーとしての貸出サービスも実施しています。
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初代プレリュードの登場からまもなく半世紀を迎えますが、その間、安全性能や環境性能に対する要望から、フロントノーズが高くなったり、e:HEVを採用したりと変化がありました。しかし、2人のパーソナルな空間を楽しめるという価値は変わっていません。
昨今、「デートカー」と呼ばれることはないかもしれませんが、その本質は現行型モデルにもきちんと引き継がれていると言えるでしょう。
Writer: 廣石健悟
1985年長野県生まれ。鉄鋼系物流会社や半導体パッケージメーカーの技術者を経てフリーライターとして独立。19歳で自動車に興味を持って以来、国産車を中心にさまざまな情報収集をしている。これまで乗り継いだ3台のクルマはすべてMT車。4台目となる現在の愛車はマツダ アテンザセダン(6速MT)





















































