「ノート AUTECH CROSSOVER」を雪上で試乗して感じた“AUTECHブランドらしい走り味”と“e-POWER 4WDの優位性”【PR】
「ノート AUTECH CROSSOVER」は“プレミアムスポーティ”をコンセプトとした、唯一無二のコンパクトクロスオーバーです。本記事では見た目の変更だけでなく、AUTECHブランドらしい走り味も追求した同車両を、雪上で試乗した様子をお届けします。
プレミアムかつラギッド感を演出した「ノート AUTECH CROSSOVER」
突然ですが、日産ノートシリーズのなかに車高を上げたクロスオーバーSUVモデルがあるのをご存じでしょうか? それが「ノート AUTECH CROSSOVER」です。
日産の関連会社である日産モータースポーツ&カスタマイズ(「スカイラインNISMO」などNISMOロードカーでもおなじみの会社)が取り扱うカスタマイズカーで、もちろん通常のカタログモデルと同様に日産のディーラーで購入可能となっています。

ちなみに「AUTECH」と付く仕様は「セレナ」や「エクストレイル」などいくつかの車種に展開されており、その車種における最上級のポジションとなるプレミアムスポーティブランドとされています。
「プレミアムで個性的なクルマがほしい!」という人にぜひオススメしたいシリーズです。
まずは、ノート AUTECH CROSSOVERが通常モデル(ノート標準車)とどのように違うのか見ていきましょう。
ノート AUTECH CROSSOVERはフロントに、ドット模様とした専用のグリルに加え、バンパー下部に専用デザインのプロテクターを追加しています。2024年5月に改良された最新モデルはそのプロテクターがサイドの下部デザインとコーディネートされ、かつ、プロテクターの下部中央がシルバーになっているのも特徴です。
またバンパー下部の左右にはブルーに光る専用のシグネチャーLEDを内蔵しており、この点も最新モデルではデザインが変更された新タイプとなりました。点灯時/非点灯時ともに、海を進むボートの後方に生じる波のパターン「航跡波」をモチーフとした模様を採用しているのだそうです。
ちなみにブルーはAUTECHのイメージカラーで、AUTECHブランド発祥の地である湘南茅ケ崎の海と空をモチーフにしたものです。シグネチャーLEDがブルーに点灯するのも、ブルーをイメージカラーとしているのもそのためです。
サイドはドアミラーをメタル調フィニッシュのサイドターンランプ付きとしているほか、専用のサイドシルプロテクターとホイールアーチガーニッシュ、そして足元の16インチアルミホイールの専用デザインです。最新モデルはシルバーのルーフモールも新たに採用されました。

リアはバンパー下部にプロテクターを装着し、フロントと同様にサイドのブラックパーツとコーディネートされ、かつ、中央はアンダーガードをイメージさせるシルバー塗装となり、力強いSUVの雰囲気を感じさせます。
そんなノート AUTECH CROSSOVERを見て感じるのは、通常のノートよりもさり気なくワイルドな仕立てとなっていることです。
ノートシリーズ唯一となるクロスオーバーSUV仕立てのモデルとして単に車高を上げているだけでなく、通常のノートでは感じられない力強さを醸し出しているのです。いわゆる「ラギッド感の演出」ですね。
ブラック基調にブルーの差し色が光る 特別感を与える上質なインテリア

一方で、インテリアはラギッド感ではなく上級感を覚えるコーディネートです。シート表皮はブルーのステッチを入れたブラックレザレットに張り替えられ、一般的なノートよりもラグジュアリーな仕立てとなっていることを誰もが実感できることでしょう。レザレットは本革のような風合いと肌触りを持ちながら耐水性や耐久性に優れた素材で、上質感と実用性を高い次元で兼ね備えているのがいいですね。

インテリアはシートだけでなくアームレストやステアリングにもブルーのステッチを差し色として添えていて、さらにフロントシートの背もたれには「AUTECH CROSSOVER」と刺しゅうが入ります。
こういうなんとも特別感を与える演出はやっぱりうれしいもの。ブルーを選んでいるのはもちろん、AUTECHのイメージカラーだからです。
しかも、インテリアの上質感はコーディネートだけにとどまりません。
後席にはセンターアームレストが組み込まれていますが、何を隠そう現行のノートシリーズ(「オーラ」は除く)のなかで、後席センターアームレストが備わるのは「AUTECH CROSSOVER」だけです。こういう気遣い、大事じゃないですか?
AUTECH初“リフトアップ”を施すとともにタイヤ、サス、パワステを最適化
そんなノート AUTECH CROSSOVERのハイライトと言えるのが、25mmリフトアップされたサスペンションでしょう。

ノート AUTECH CROSSOVERは走行メカニズムにおいても標準仕様のノートから変更されています。具体的にはタイヤ、サスペンション、そしてパワーステアリングの3点です。

まずタイヤはサイズを標準仕様の185/60R16から195/60R16に変更しています。サイズ変更により接地部分の幅が広がってグリップを増しているほか、側面の高さも拡大して最低地上高アップに一役買っています。ちなみに、タイヤの銘柄を「BRIDGESTONE ECOPIA EP150」に指定しているのは、燃費や快適性とのバランスも含めた選択なのだとか。
AUTECHとして初の“リフトアップ”を施した要となるサスペンションは、前後ともにスプリングとショックアブソーバーが専用チューニングされたものになっています。
また、そんなタイヤとサスペンションに合わせて最適化したパワーステアリングの制御となっているのも注目のポイントでしょう。つまり、単に車高を上げるだけではなく操縦性をきっちりと仕立てているのです。

一般的にはリフトアップすると車両の走行安定性が低下してハンドリングが悪化するので、なかには25mm高めた車高を心配する人もいるかもしれません。
しかし開発の狙いが「リフトアップしてもベース車と同等の特性」というだけあって、その心配は杞憂(きゆう)に終わることでしょう。通常はリフトアップすると旋回時の車体の傾きが増えるなどの弊害がありがちです。しかし、ノート AUTECH CROSSOVERは実際にドライブしてもそれを感じさせないのはさすがですね。
NISMOロードカーの開発なども通じて培った膨大なノウハウを持つAUTECHゆえの仕立てといっていいでしょう。違和感は皆無で、フラフラせずにしっかり感があるのが好印象です。
リフトアップのデメリットは皆無! 特に雪道では多くのメリットが
さて、今回はそんなノート AUTECH CROSSOVERを雪道で試乗したわけですが、まず声高に言いたいのがリフトアップによって得られるメリットだと筆者(工藤貴宏)は思います。わずか25mmのアップとはいえ、感覚的にはずいぶん違うのです。
というのも、雪がたくさん積もった道を走る際はクルマの腹を雪で擦らないように気を使います。腹を擦るとタイヤが空転しやすくなってスタックにつながるためです。
また、道路から駐車場に入る際や駐車場内では、時として雪かきをしていない場所や雪かきをした雪が積み上げてある場所を超えなければならない状況もあり、そういった時にもスタックしないよう気を遣います。
そんなシーンでは、タイヤの大径化、そして25mmのリフトアップが本当にありがたいのです。安心感が違います。

降雪地に住む人やウインタースポーツを楽しむ人の中には、「本当はノートがほしいけれど、雪道を走るから車高を上げたSUVを選ばなければいけない」という理由でノートを諦めてしまったとか、諦めかけている人もいるに違いありません。
そんな人にこそ、ぜひこのノート AUTECH CROSSOVERを選んでほしいと思います。
次のページでは電動車の雪道での強いアドバンテージについて話します。