モータースポーツで培った技術を市販品にもフィードバック! テインのイチオシ車高調「4×4 DAMPER GRAVEL 1/2」と「FS2」の特長とは?【PR】

自動車用サスペンションメーカーのテインが、2025年1月10日〜1月12日に幕張メッセ(千葉市)で開催された「東京オートサロン2025」に出展しました。今回は自動車ライターの伊藤梓さんが、テインの“サスペンションのプロ”からブースに展示された新製品のダンパーや、同社の技術について取材した様子をお届けします。

TAS2025のテインブースで“サスペンションのプロ”にインタビューを実施

 さまざまなクルマやクルマにまつわるパーツなどが集まるクルマの祭典「東京オートサロン(TAS)」が毎年年始に開催されます。2025年もさまざまな車両メーカーやパーツメーカーなどが出展しており、会場となった幕張メッセ(千葉市)は多くの来場者でにぎわっていました。

東京オートサロン2025のテインブースに展示された、同社製サスペンションの数々

 その中でも、特に私(筆者の伊藤梓)自身が気になったのは、2025年で創立40周年を迎えるサスペンション専門メーカーの「TEIN(テイン)」です。

テインのマスコットキャラクター「ダンパッチ」は、イベント会場などで目にしたことがある人も多いだろう

 幕張メッセで行われる東京オートサロンは、広大な出展スペースがあって迷いがちですが、中ホールを歩いていると、テインのマスコットキャラクターである「ダンパッチ」の大きなバルーンがブースの真上に浮かんでおり、すぐにその場所を見つけることができました。

 今回はTAS2025のテインブースにて、同社の渡邊宏尚(わたなべ ひろなお)さんにインタビューを実施し、ブースやイチオシの製品について詳しく紹介していただきました。

イチオシ製品のひとつ「4×4 DAMPER」シリーズを前にする筆者の伊藤梓(左)と、今回話を伺った渡邊宏尚さん(右)

放熱性が高くオイルがタレにくい複筒式の「4×4 DAMPER GRAVEL 1」

 まず、ショックアブソーバ関連では、SUVへ向けた新製品の「4×4 DAMPER GRAVEL 1」「4×4 DAMPER GRAVEL 2」に力を入れているとか。これまでテインでは、ローダウンの車高調(車高調整式サスペンション)をメインに開発・販売をしてきましたが、渡邊さんはグローバルにおける4WD車用サスペンションのニーズの高まりもあって、開発に踏み切ったと説明します。

「4×4 DAMPER GRAVEL 1」は、その名前の通り4WD車向けのサスペンションだ

「モンゴルや中国などの草原を100km/hオーバーで走ろうとすると、普通のダンパーはどうしてもタレてしまう(編集部注:減衰力が保てなくなる)んですね。『悪路を楽しく走るにはどういうダンパーがいいのだろう』と検討を重ねた結果、GRAVELシリーズを開発することになりました。

 海外では、日本以上にクロカンのようなモデルでオフロードを楽しく走りたいという需要が高く、そういった人たちに満足してもらえるような製品になったと思います」(渡邊さん)

渡邊さんは「4×4 DAMPER GRAVEL 1」について、悪路を楽しく走れるダンパーに仕上がっていると説明する

「4×4 DAMPER GRAVEL 1」は複筒式の構造なので、万が一悪路走行でダンパーケースにダメージを負った際でも、ショックアブソーバの機能に影響が出ないそうです。

 さらに別タンク構造になっており、悪路走行など大きくダンパーが動くシーンでも、豊富なオイル量と長いストロークを生かして、フリクションの少なさと乗り心地の良さを実感できることもメリットだと渡邊さんは話します。

幅広い減衰力が魅力の単筒式を採用した「4×4 DAMPER GRAVEL 2」

 一方「4×4 DAMPER GRAVEL 2」は、単筒式のダンパーで、ダンパーケースいっぱいまで広がったピストンバルブが減衰力を発生する構造になっています。

「4×4 DAMPER GRAVEL 2」のカットモデルと構成部品。こういった普段見ることのできない部品が見られるのは、イベント会場ならではだ

 単筒式は、複筒式に対して組み立てが大変ではあるものの、ピストンバルブを大きくできるため、減衰力に幅を持たせることができます。

「4×4 DAMPER GRAVEL 2」の細部を見ると、オフロード走行に耐えうる強靭(きょうじん)さ、品質の高さが伝わってくる

「4×4 DAMPER GRAVEL 1」と同様に、別タンク構造のメリットもあいまって「4×4 DAMPER GRAVEL 2」は、より本格的なオフロード走行を想定したモデルになっています。

 GRAVEL 1、GRAVEL 2はいずれも、ねじ式の車高調なので、純正から40mmリフトアップでき、2WAYの減衰力調整機構も付いているため、伸び側/縮み側それぞれに16段階の減衰力調整機能も備えています。

 こうしたオフロードに適したモデルがあるように、個人的には「テインと言えばラリー」のイメージが強いです。一方で渡邊さんによると、一般のユーザーにはラリーよりもミニバンといった街乗りのイメージが強いと言います。

渡邊さんはテインの製品について、モータースポーツで培った技術をフィードバックしていると話す

「テインのファンが(ラリーについて)知ってくださっているのはもちろんですが、実はテインのイメージはモータースポーツよりも一般的には街乗り向けの方が強いんですよね。当社の1番の売れ筋製品が『FLEX Z』という、ミニバン用をはじめとした幅広い車種に適合するダンパーなので、そういったイメージの方が一般のユーザーには強いのだと思います。

 モータースポーツやラリーのイメージをさらに浸透させるために、GRAVELには『もう1回社内でもその技術を見直して製品にすることで、より多くの人にも知ってもらおう!』という思いも込められています。当社の技術は、モータースポーツ発祥ですので、そこは推していきたいですね」(渡邊さん)

 テインがモータースポーツで培った技術は、一般車向けのさまざまな製品に応用されているようです。

TAS2025テインブースの様子

 次のページでは、新たにトヨタ「GR86」/スバル「BRZ」用が追加されたプレミアムな車高調「FS2」や、テインの特許技術についてお話を伺った様子をお届けします。

【画像】モータースポーツで培った技術がフィードバックされた数々の車高調が展示された「TAS2025テインブース」の様子をもっと見る(48枚)

画像ギャラリー

1 2

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー