モータースポーツで培った技術を市販品にもフィードバック! テインのイチオシ車高調「4×4 DAMPER GRAVEL 1/2」と「FS2」の特長とは?【PR】

街乗り快適仕様なのに“別タンク構造”を採用したプレミアム車高調「FS2」

 テインでは、オフロード以外のショックアブソーバにも力を入れています。テインの中でもプレミアムな車高調である「FS2」には、新たにGR86/BRZ用が追加されました。

GR86/BRZ用の「FS2」。別タンク構造を採用したことで機能性の向上はもちろん、なにより見た目がかっこいい

「FS2」は別タンク構造となっており、16段の伸び側/縮み側の同時調整機構と、縮み側のみの16段調整機構を組み合わせた2WAY式の減衰力調整機構を採用しています。

「FS2」は、アッパーマウント側(左)と別タンク側(右)に2WAY式の減衰力調整機構を採用した

「FS2」ではキャンバー調整式のロアブラケットも採用しているので、アッパーマウント側で調整できない車種でもキャンバー角の調整が可能。もちろん、アッパーマウントで調整できる車種ではさらに調整範囲が広がることになります。

 また、フルストローク時の衝撃をショックアブソーバ内部で熱エネルギーに変換し吸収するテインの特許技術「ハイドロバンプストッパー」(以下、H.B.S.)も搭載しています。

「FS2」には、偏心したキャンバー調整カラーを180°回転させることでキャンバー角が変更できる「キャンバー調整式ロアブラケット」を採用

 通常のサスペンションは、大きな衝撃が入ると、ダンパーで吸収した後、最終的にバンプラバーに当てることで、メタルタッチ(内部の金属同士が接触すること)しないように止めています。ただ、バンプラバーだと反力が生まれてしまうため、凹凸のある路面を走ると、振動や衝撃の揺れがどうしても残ってしまい、乗り心地は悪化します。

 しかし、H.B.S.はバンプラバーが油圧に置き換わっており、決まった位置を超えてストロークすると、減衰が急激に立ち上がる構造になっていて、衝撃を吸収。これにより、段差などを乗り越えた時にも衝撃をしなやかに受け止めることができるそうです。

「FS2」のカットモデルと構成部品。普段見ることのできない部品に、多くの人が足を止めて見入っていた

 個人的に、こういった技術はオフロードやラリーなどの悪路で効果を発揮するものかと思っていましたが、渡邊さんは一般道やサーキットでも有効だと話します。

「もちろんオフロードなどでも活躍しますが、ミニバンにフル乗車した時に起きる“底付き感”をほとんどなくすことができます。また、サーキットの縁石などに乗ると、通常なら連続する大きな揺れを感じると思いますが、H.B.S.が搭載してあればよりスムーズに走り抜けることができます」(渡邊さん)

渡邊さんは「FS2」に搭載された「ハイドロバンプストッパー」(H.B.S.)について、サーキットやオフロードといった限界走行をする車両はもちろん、街乗り車両にもメリットがあると話す

 別タンク構造はとにかく見た目がかっこ良く、GR86/BRZに装着するとさらに走りの良さを感じられそうですが、「FS2」は乗り心地などを重視したあくまでプレミアムモデルになっているそうです。

「『FS2』は別タンク構造を採用していますが、サーキットスペックとしてうたっていないんです。サーキットを走るなら『MONO RACING(モノレーシング)』というモデルもあるので、『FS2』は、街乗りとして、見た目も良くしたいというユーザーに選んでいただきたいたいです」と、渡邊さんは話します。

「ハイドロバンプストッパー」(H.B.S.)の効果を視覚的に把握できる装置

 テインブースでは、正面にH.B.S.のデモ展示があり、H.B.S.が付いたショックアブソーバと付いていないショックアブソーバの上に重りを落として、どれだけの違いがあるか一目で分かるようになっていました。

「ハイドロバンプストッパー」(H.B.S.)の効果がわかるデモ機。左がH.B.S.機構搭載で、右がH.B.S.機構非搭載だが、ショックアブソーバが衝撃を吸収する様子を視覚的に確認できた

 この展示は、以前からSNSでも話題になっていて、H.B.S.の搭載されたショックアブソーバの上にワイングラスを置いた重りを落としても、グラスが落ちたり割れたりすることがないどころか、グラスがピタリと静止してワインも全くあふれないため、「テインの技術はすごい!」と驚かれていました。

 今回の東京オートサロンでは、ワイングラスでのデモンストレーションはなかったものの、その明らかな違いに、たくさんの来場者が足を止めて見入っていました。

ミニバン用の別タンク構造車高調!? 今後の展開と“テインらしい挑戦”とは

 最後に、テインの今後の展開についてお話を伺いました。

 前述したFS2のような別タンク構造と聞くと、サーキットスペックを想像する人も多いようで、渡邊さんも今後サーキットスペックを求める声が多ければ、サーキット走行向けのFS2があっても面白いかもしれないと語っていました。

 まずは、今後FS2のラインナップに、30系アルファード/ヴェルファイア用も加える予定とのことです。

イチオシ製品のひとつ「FS2」を前にする渡邊さん(左)と筆者の伊藤梓(右)

「30系のアルファード/ヴェルファイアに別タンクのショックアブソーバはなかなかないと思います。アイテムコンセプトとして、GR86/BRZとミニバンでは、車種が両極端だと思われるかもしれませんが、テインらしい挑戦だと受け止めてもらえればうれしいですね。

 イベントなどで意見をいただいて、反響が大きければFS2のスポーツモデル用を企画するのも良いかなとも考えているので、今後の展開も楽しみにしてもらえればと思います」と、渡邊さんは今後の展望について語ります。

TAS2025のテインブースにはダンパッチのガールフレンド「ダンパティ」“フルカーボン仕様”の姿も

 渡邊さんにお話を聞いたことで、テインの思いやショックアブソーバの新たな可能性を感じることができました。ぜひ皆さんも新しいテインの製品や技術を体感してみてくださいね!

[Text:伊藤梓 Photo:土居凌祐]

長距離のオフロード走行を想定
「4×4 DAMPER GRAVEL 1」の詳細はこちら

本格的なオフロード走行を想定
「4×4 DAMPER GRAVEL 2」の詳細はこちら

街乗り快適仕様なのに“別タンク構造”を採用
「FS2」の詳細はこちら

【画像】モータースポーツで培った技術がフィードバックされた数々の車高調が展示された「TAS2025テインブース」の様子をもっと見る(48枚)

画像ギャラリー

1 2

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー