ルノー「カングー」に試乗して感じた、クルマとしての“進化”と先代から変わらない“カングーらしさ”【PR】
生活のデジタル化にも対応した先進の装備&インテリアデザイン
運転席に座ってみると、フランス車の伝統的な美点である、包み込まれるようなシートの座り心地に感心します。インテリアは柔らかい曲線で構成されていた先代から、直線基調のモダンなテイストになりました。
ダッシュボード中央に位置するAppleCarPlayなどスマートフォンのミラーリングが可能な「8インチ マルチメディア EASY LINK」、“置くだけ充電”ができる「スマートフォンワイヤレスチャージャー」など、デジタル対応の環境はかなり充実しています。
いっぽう、ダッシュボードのインストゥルメントパネルアッパーボックス、前席頭上のオーバーヘッドコンソール、後席に備わるピクニックテーブルなど、カングーらしいユーティリティは健在で、そこは前モデルユーザーとしてもうれしいところでした。
そしてもうひとつ、さりげないホスピタリティを感じたのはダッシュボードからニョキっと“生えている”スマートフォンホルダー(純正アクセサリー)です。車内でもスマホ必須の時代ですが、専用のホルダーが用意されているクルマはそう多くありません。
しなやかに、静かに、軽快に走る1.3リッターガソリンターボエンジン
現行型カングーにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンがラインナップされますが、ヴァリエテが搭載するのは前者の1.3リッターガソリンターボエンジンです。最高出力は131ps、最大トルク240N・mの実用域での扱いやすさを重視したタイプで、7速ATと組み合わされます。
さっそくカングーを山道に連れ出してみると、その見かけからは想像できないほどの気持ちよい走りに感心させられました。南房総というと“海”のイメージが強いかもしれませんが、じつは起伏に富んだワインディングロードの宝庫であり、クルマの実力を試すにはうってつけの場所なのです。
乗り心地のよさと粘り強いロードホールディング性能が前モデルの美点でしたが、現行型はそれに加え、明らかな剛性アップと静粛性の向上が感じられました。
低回転域からの豊かなトルクとATのスムーズな変速が相まって、発進からスッスッと速度を乗せていきます。荒れた路面もしなやかにいなし、快適な乗り心地を保ちながら、カーブではボディを揺らさずフラットな姿勢で駆け抜けていきます。
背の高いフォルムから考えると、この乗り心地と安定感の両立はちょっと不思議な気もするのですが、これこそ「あらゆる道で、さまざまな荷物を運ぶ」商用車として鍛えられた、カングーならではの“秘伝の乗り味”なのでしょう。
先進のADASが標準装備され ロングドライブ性能が大幅にアップ
早咲きの桜が咲く山道を走ったあとは、高速道路を使って内房の海岸へ。
ここでは前走車に追従して走行するアダプティブクルーズコントロール、車線中央を維持してくれるレーンセンタリングアシスト、斜め後方の安全を確認するブラインドスポットインターベンションなど、運転支援システムの恩恵を実感しました。
アクティブエマージェンシーブレーキも含め、いずれも先代モデルにはなかった装備で、日頃の運転はもとより、とくにロングドライブはぐんとラクになるはずです。
“カングーらしさ”を継承しながらあらゆる点が進化した3代目カングー
カングーで快適なドライブを堪能していると、あっという間に目的地の海岸へ到着しました。
東京湾の向こうに三浦半島や富士山を望むスペースにクルマを止め、コーヒーを入れたり、ラゲッジスペースに腰を掛けてギターをつま弾いたりして楽しみました。
カングーは欧州において、ラテン語で“遊び”を意味する「LUDOS」とフランス語で“空間”を意味する「ESPACE」を組み合わせて名付けられた「ルドスパス」というジャンルに位置付けられています。
初代カングーから受け継がれる魅力とは、まさにそんな「遊びの空間」であることですが、現行型カングーは快適性や安全性をより向上させた「上質な遊びの空間」へと進化していて、前モデルのユーザーとしても、南房総生活での相棒を探すクルマ好きとしてもうれしい発見だったのです。
ルノー カングーの魅力。それは現行型カングーでも変わらず受け継がれていることが分かった南房総でのドライブでした。