最近の輸入タイヤってどうなの? オートウェイで売れ筋の輸入タイヤ3本を実際に履き比べてわかったこと【PR】
いざ実走! 一般道・高速・ワインディング路試乗で感じた印象とは?
今回は3モデルともに位置づけとしてはスタンダードタイヤですが、ざっくり分けてハイフライの「HF805」とジーテックスの「HP2000 vfm」はより快適性重視、ミネルバの「F205」は快適性とともに操縦安定性にもかなり意識をしていることがうかがえました。
一般道および高速道路において、ジーテックス「HP2000 vfm」は、乗り心地がソフトでハンドリングもマイルドで、そうであることを良しとして開発されたタイヤという印象です。
ややゴロゴロとした感触があり、若干ロードノイズも出ていたのですが、乗り心地としては抜群に人にやさしい味付けです。
ハイフライの「HF805」も路面への当たりがやわらかで、凹凸や段差を乗り越えても衝撃が伝わってきません。ハンドリングはマイルドで、あえて応答性を落とし気味にして、修正を要するような挙動が出にくくしているようです。
安価なタイヤだと、もっと操縦安定性や乗り心地が悪かったり、音が騒々しかったりするものもあるのですが、「HF805」は輸入タイヤであることを忘れてしまいそうなくらい、よく仕上がっています。
一方のミネルバ「F205」は、前出の2モデルとは性格が違って、走り重視の印象を受けました。乗り心地について、路面の継ぎ目などで多少の硬さを感じる部分もありますが、それもけっして不快なほどではなく、シャキッとしたハンドリングを味わいながら走ることができます。
高速道路のレーンチェンジシーンでも、後輪が遅れることなくしっかりと追従してきたのはミネルバの「F205」でした。
どのタイヤもハンドルに手応え感がしっかりある!ここでも不安は感じず
そのような3モデルの味付けの違いを感じながら、いざワインディングへ。
ここでも、ミネルバ「F205」の俊敏なハンドリングが光ります。ハンドルを切ったとおりクルマが曲がり、応答遅れが小さく、操作に対する反応も正確で、一体感のある走りを実現しています。
ハイフライの「HF805」とジーテックスの「HP2000 vfm」は、乗り心地がよい相反として、こうしたワインディングを得意とする印象ではありませんが、普通に走るぶんには大きな不満は全くありません。
ハンドルを切って曲がるまでに若干タイムラグは感じるものの、多くを求めなければ十分すぎる性能です。
いずれのタイヤも大きなふらつきや不安になってしまうような操舵感覚はなく、普通の人が普通に走る分には不満が出るような場面はありませんでした。
試乗を終えてどうだった? 初めての輸入タイヤ3種類比較で感じた印象
様々な道で3種類のタイヤを試しましたが、今回試した3モデルに関しては不安やストレスもなく、全ての走行シーンにおいてしっかりと走れたことに終始感心していました。
ところで、みなさんがいま履いているタイヤの残り溝が少なくなっている場合、安心して安全に走れないことはいうまでもありません。しかし、経済的な事情で4本全てを国産タイヤに変えるのはちょっと…という時もあることでしょう。そのようなとき、輸入タイヤの価格の安さは大きな魅力です。
また、今回は試していないウェット性能についても、雨の多い日本で使うとなればなおのこと気になるところ。それについては機会をあらためてぜひ確認したいと思います。
ただし、最近は技術の進化によりウェット性能に有利なシリカがタイヤに配合されていることは違いなく、タイヤのパターンを見るといずれも太い4本のストレートグルーブが象徴され、ウェット性能も相当に意識して開発されていることがうかがえます。
どの走行シーンでも不安になることは無かった!輸入タイヤいいじゃん!
かつての輸入タイヤには、日本でおなじみのブランドに比べて明らかに品質や性能が劣るものも見受けられたという話を耳にしますが、時間が経過してタイヤの設計・製造技術も進化しており、その水準はかなり上がっていると思ってよさそうです。
もちろん、今回試乗したタイヤ3種類よりも性能が高いタイヤも世の中にはあります。
しかし、今回履いたジーテックス「HP2000 vfm」は5,970円(※)、ハイフライ「HF805」は6,760円(※)、ミネルバ「F205」は6,380円(※)と、国内で多く流通するタイヤメーカーの1/3〜1/4程度の価格で買えてしまうことが何よりも大きな魅力です。
輸入タイヤへの履き替えに不安を持っている方も、この機会にぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
※225/45R18サイズ1本あたり。全て2022年7月上旬の消費税込み価格です。