快適性の「LX100」か、スポーティーな「001」か。ブリヂストンのSUV専用設計タイヤ「アレンザ」の贅沢すぎる選択の悩みとは【PR】
「ALENZA(アレンザ)」は、ブリヂストンのSUV専用設計のタイヤブランドです。ハイパフォーマンスタイヤ「アレンザ001」に加え、2021年1月にはプレミアムコンフォートタイヤ「アレンザLX100」も登場しました。このふたつの個性を味わうため、2台のトヨタ「ハリアー」でドライブに出かけました。
「アレンザLX100」の静粛性は驚き。まるでSUV用「レグノ」だ
最近の乗用車市場の中で、一番人気があるカテゴリーはSUVです。
いまではSUVも多様化し、高級志向のモデルも増えてきました。そんなプレミアムSUV向けに専用設計して登場したタイヤがブリヂストン「ALENZA(アレンザ)」です。
アレンザには「001」と「LX100」という2種類の商品があります。どちらもプレミアムSUV専用設計タイヤなのですが、その性格は異なります。
先に登場した001は運動性能重視タイプで、2021年にデビューしたLX100は快適性重視タイプになっています。
それぞれ独自のトレッドパタンを持っていて、そのパタンを見ただけでスポーツ志向かコンフォート志向かが言い当てられます。
スポーツ志向の001は、太い4本のストレートグルーブ(縦溝)が基調になり、ブロックは前後方向につながるリブ型になっています。
最近のスポーツタイヤの基本形がほとんどこのリブ型なのは、強いブレーキングでもトレッド面の変形が小さく、しっかりと制動力を発揮できるためで、001もそこを狙ったはずです。
コンフォート志向のLX100は、001と同じく4本のストレートグルーブですが、001より溝幅が狭くなっています。こちらもブロックがリブ型ですが、ブロックの中にユニークな切れ目を入れてトレッド面の剛性を適度に弱め、乗り心地をソフトにしながらパタンノイズを低減しています。
このように性格の違いを打ち出していますが、001もLX100も「SUV専用設計タイヤ」ということに違いはありません。
アレンザと普通の乗用車用タイヤとの違いは、SUVの特徴である車重の重さと、車高の高さを考慮して設計されていることです。重量増に対応するためにタイヤのサイドウオールを強化し、さらにタイヤの小さなたわみが、コーナリング時の背の高さからくるボディのロールを引き起こしにくくしています。
このような基本的な部分はSUV専用設計にしておいて、その先の味付けでふたつのキャラクターを作り上げています。
今回、この2種類のアレンザを試乗するために2台のトヨタ「ハリアー」を用意しました。黒いハリアーには001、白いハリアーにはLX100を装着。タイヤサイズはどちらも225/65R17 102Hで、空気圧は車両指定の前後230kPaに設定しました。
最初にLX100を履いた白いハリアーに乗りました。
運転してすぐに、その快適性に驚きました。
振動や乗り心地の面では、路面の不整や凹凸に対してソフトに受け止め、カドがあるような衝撃は伝わってきません。首都高速の路面の継ぎ目もうまくいなしてショックは小さく収まります。
また連続して振動が伝わってきそうな場面でも、うまくダンピングが働き、共振するようなこともありません。バネ下は上下に動いていても、ボディはゆっくりとした動きに収まっていて、ハリアーのサスペンションとの相性も良かったです。