軽でも「ゴツカワ」 映えるクルマの写真を撮る方法7選【PR】
クルマの「映える」写真を撮る方法その5 場所・地形を活かした撮影
写真を撮る場合に、土屋さんたちプロが意識しているファクターのひとつが「目線」です。カメラをどこから構えるか、被写体をどの高さで見るかによって、まるで異なる雰囲気の写真に変化させることができます。
例えばクルマを撮る場合、立ったりしゃがんだりしても、それは自分の身長の範囲でのこと。もっと高い位置から撮ることで、日常的に見ない構図、雰囲気の写真をカメラに収めることができるのです。高い所から撮るには、ドローンや脚立を使えば簡単なのですが、それを用意しなければなりません。そこで、活用したいのが「場所・地形」です。
要は、高い場所に上がればいいわけです。クルマを駐めた場所で周囲を見回して、登れる丘や建物があったら行ってみましょう。上から被写体を見ることを「俯瞰」と言いますが、高い場所からだと俯瞰写真が撮れます。
俯瞰で撮影する場合は、被写体が小さくなりがちなので、望遠レンズを使用しましょう。写す時に、周囲にある樹木や構造物などを少し入れると雰囲気のある写真になります。
クルマの「映える」写真を撮る方法その6 2台一緒に撮る場合
さて、今度は撮影場所を移し、千葉県市原市にある通称「月崎トンネル」にやってきました。ここは素掘りのトンネルで有名な場所のひとつで、ドライブに来た人に“映えスポット”として人気があるところです。
ここでは、クルマを同時に2台撮るテクニックを、土屋さんに教えてもらいました。仲間でドライブに出かけた時には、互いの車を並べて記念写真を撮りたくなるものです。クルマを並べ時にも、映えさせるコツがあります。では、実際にHUSTLER CARABINAとJIMNY SIERRA little D.を使って、写真を撮ってみましょう。
まず、基本的には「ハ」の字形にクルマを並べます。並べるときの角度や感覚は、その時のシチュエーションにもよりますが、2台が車両後ろまできっちりとフレームに入り、加えて離れすぎない間隔にすることがポイントです。両車が離れすぎていると、写真にした時に中央にスペースができてしまい、まとまりのない感じになってしまいます。「圧縮効果」を考えて、クルマが重ならないくらいに並べましょう。
また、ボディサイズの小さなクルマを前にして、大きなクルマは後ろに配置するのもコツのひとつ。大きなクルマを前に出してしまうと、小さなクルマの存在感が薄れてしまうからです。また、ボディカラーの暗いクルマを前に、明るいクルマを後ろにするのも、見た目のバランスを良くするためのテクニックです。
今回は光を意識した「ヌケ感のある」構図にしてみました。写真は光を記録するものですので、被写体がきれいに撮れることもさることながら、周りの光を美しく撮るということも考えながら撮影すると、一段も二段も上の仕上がりになるでしょう。
光と言えば、活用したいのが、クルマのヘッドライト。ヘッドライトを点灯させることで、クルマに表情を付けることができます。ヘッドライトを点けて取る時もまた、目線の高さを変えて撮ってみましょう。ヘッドライトには光軸があり、一般的に低い位置に光を照らすように設定されています。カメラを高い位置にして撮ればフラットな感じな光に、逆に低い位置にすると「フレアー」というレンズの反射を活かした写真を撮ることができます。
クルマの「映える」写真を撮る方法その7 夜の撮影の場合
ドライブの中でハイライトになるシーンが、夜です。ワインディングロードを走っている時に、ダイナミックな夜景に出会おうものなら、テンションが一気に上がるのではないでしょうか。しかし、せっかくの綺麗な夜景も、写真に撮るとイマイチだった…なんてことはありませんか。
特にスマホのカメラは、暗いシーンがあまり得意ではなく、そのまま撮ってしまうとメリハリのない残念な写真になってしまいます。そんなシーンで土屋さんが勧めるのが「ナイトモード」。世代の新しいiPhoneなどに搭載されている便利機能です。次は横須賀の軍港が見渡せるスポットに移動して、ミリタリーなテイストのJIMNY SIERRA little D.を被写体に夜の写真を撮ってみたいと思います。
さて、ナイトモードは通常モードと何が違うかというと、まず長時間露光が可能になります。写真はカメラが光の量を調整することで、被写体をきれいに写しているのですが、光の量を変えるのは“絞り”と“シャッタースピード”。絞りはカメラに入れる光の量(露光)を調整し、シャッタースピードは光を記録している時間を変えます。ナイトモードは光を記録している時間を長くすることで、被写体を明るく写してくれます。このモードには、露光を調整する機能も付いているので、そちらで明るさ調整をすることも可能です。
シャッタースピードを長くする撮影を“長時間露光”と呼びますが、この撮影をする場合は気をつけなければならないことがあります。それは“ブレやすい”ということ。スマホを持って長時間露光をすると、手が微妙に動いているため、写真の中の被写体がブレてしまいます。この手ブレを抑えるには、三脚の使用がマストになります。
三脚を使えば手ブレが発生しないので、夜でも被写体がシャープに撮れます。スマホ用三脚は安いものは1000円以下、よりしっかりとした作りのモノでも2000〜3000円で購入することができます。三脚があれば、ドライブに行ったメンバー全員での記念撮影も簡単にできますので、ぜひ愛車に積んでおいてはいかがでしょうか。
ナイトモードを使うことで、通常モードよりも美しい夜のクルマの写真を撮ることができましたが、もっとクルマを綺麗に撮りたい! という人もいるでしょう。そんな方には、LEDライトがオススメです。夜に撮影をする時は、一般的にストロボを使いますが、ストロボは写真になるまで明るさの状態がわかりません。撮影経験があまりない人には難しい道具です。
その点、LEDライトは常時点灯しているため、被写体への光の当たり方がすぐに確認できます。今回は土屋さんが使っている高額なプロ用機材をお借りしましたが、Amazonなどの通販サイトをチェックすれば、同じような性能で1万円以下で買える商品もあります。ちなみにLEDライトを使う場合は、光を当てる方向や高さを変えることで、クルマの表情が変わってきますので試してみてください。
LEDライトを購入するのはちょっと…という方は、一緒にドライブに行った仲間のクルマのヘッドライトを使うというのも手です。この場合、あまり光を強く当てず、弱めに当てると綺麗な写真になります。
“映えるクルマ” DAMDのコンプリートカーもチェック!
今回は、プロカメラマンの土屋勇人さんに“映えるクルマ写真の撮り方”を教えていただきました。何気なくシャッターを押すだけでなく、ちょっとしたコツでグレードの高い1枚になることが分かっていただけたかと思います。
写真のテクニックもさることながら、やはり“映え写真”を撮る時に大切になるのが、被写体になる愛車。今回、モデルとして使った「HUSTLER CARABINA」「TAFT little D.」「JIMNY SIERRA little D.」の3台は、ベース車両の良さをオリジナルのエクステリアパーツでさらにアップさせたコンプリートカーです。
街にもフィールドにもマッチし、写真写りのいいイケメンばかり。
写真を見て気になった・欲しくなった方、DAMDのエアロパーツは、パーツのみを購入して自分でD.I.Yで取り付ける方法から、ディーラーや板金屋さん、カーショップといった近くの店舗で購入から取付まで依頼する方法、DAMDで直接取り付ける方法など、好きな方法で手に入れることが可能です。
また、デモカーやコンプリートカーそのままの1台が欲しいという人は、日本全国の協力ディーラーでDAMD仕様の新車をまるっと購入することも可能です。
DAMDか特約店にぜひお問い合わせください。
[Text:山崎友貴 Photo:土屋勇人]
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。