「キムタク」が登場した「トヨタ車」のCMって? 7年ぶり全面刷新遂げた“新型”も登場した大人気SUV“とは

トヨタは2025年12月17日、6代目となる新型「RAV4」を発売したと発表しました。7年ぶりの全面刷新を遂げた同車ですが、その初代モデルのCMには木村拓哉さんが出演していました。

RAV4のCMは木村拓哉さんだった?

 歌手で俳優の木村拓哉さんは自身のインスタグラムにおいて愛車との写真を掲載することで話題を集めていますが、2020年から2023年まで日産自動車の“やっちゃえNISSAN”シリーズのCMに出演していたことも記憶に新しいところ。

 そんな木村さんですが、初代「RAV4」のCMにも出演していたことを覚えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

キムタクがCM出演したトヨタ車って?(Photo:時事通信フォト 画像は第38回東京国際映画祭で行われた映画「TOKYOタクシー」の舞台挨拶にて)
キムタクがCM出演したトヨタ車って?(Photo:時事通信フォト 画像は第38回東京国際映画祭で行われた映画「TOKYOタクシー」の舞台挨拶にて)

 1994年5月に販売を開始した初代RAV4は、今でいうところのクロスオーバーSUVの先駆けとしてデビューしました。

 というのも当時のこのタイプの車両はパジェロやランクル、ジムニーのように本格的なラダーフレームを備えた屈強なクロスカントリーモデルであり、高い走破性を備えている一方で乗り心地は決して快適とは言い難いものでした。

 一方、RAV4は見た目こそオフロード車らしいものとなっていながらも、基本的なコンポーネンツを乗用車系のものをベースとしたことでオンロードでの快適な乗り心地を実現し、“ライトクロカン”と呼ばれるシティユースが中心のユーザーから高い評価を集めたのです。

 ただRV車としての性能もしっかり担保されており、高い最低地上高や余裕のアプローチアングルなどを備えていたことに加え、本格的なセンターデフを備えるフルタイム4WDシステムが搭載され、AT車には電子制御式、MTにはセンターデフメカニカルロック機能を備えていました(のちに前輪駆動モデルも追加)。

 当初は3ドアボディのみだったRAV4ですが、デビュー翌年の1995年4月にはホイールベースを延長した5ドアボディも追加され、より幅広いユーザーに支持されることとなりました。

 木村さんが出演していたRAV4のCMは、「RAV4という名のスポーツ」をキャッチコピーとし、当初は土臭さを感じさせるオフロードではなく、都市部や高速道路などを木村さんの運転で走行するという一貫してシティユースをイメージさせるものとなっており、スノーボードを楽しむパターンのCMでもインドアスキー場に向かう内容となっていました。

 当時20代で圧倒的な人気を集めていた木村さんがCMキャラクターとなったことで、RAV4はクルマにそこまで興味のなかった同世代の女性ファンにも売れたとされており、かなりの影響力があったことを伺えるエピソードと言えるでしょう。

 また当時のCMのキャンペーンとして、実際にCMで使用して木村さんもステアリングを握ったRAV4(5ドア・レッドマイカメタリック)をプレゼントするという企画も行われていましたが、果たしてその車両は今も現存しているのか気になるところです。

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