トヨタ「“新”シエンタ」“注文殺到”で受注停止に! 「7ヶ月以上は買えません」のケースも!? 新車208万円スタート&装備充実化の「5ナンバーミニバン」 最新の動向は?
2025年8月に一部改良が実施されたトヨタ「シエンタ」ですが、最新の動向はどうなのでしょうか。
即納は相変わらず厳しそう。2026年6月以降になるケースも
2025年8月、トヨタ「シエンタ」の一部改良が行われました。
その後のユーザーの反響や気になる納期などを、首都圏のトヨタディーラーに問い合わせてみました。

2003年9月に初代シエンタがデビューし、その後、2015年7月に2代目へとバトンタッチ、現行モデルは2022年8月にフルモデルチェンジした3代目となります。
3代目シエンタは、世代を超え、さまざまなライフスタイルをサポートする「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」として開発されています。
また、初代シエンタから受け継がれてきたコンパクトカーの運転のしやすさとミニバンの利便性をさらに深化させた3代目は、2列目シートの居住性をさらに向上しており、リアシートに人が座る機会が多いファミリー層にとっては使い勝手の良いモデルといえます。
さらに、両側スライドドアや3列シートを装備しつつも、5ナンバーサイズを維持したことも人気を博しており、絶妙なパッケージが評価されていることの証といえます。
そのほか、「トヨタセーフティセンス」「トヨタチームメイト」など最新の安全・安心装備も充実しており、トヨタ車らしいバリュー・フォー・マネーに優れたモデルです。
ボディサイズは、全長4260mm×全幅1695mm×全高1695(4WD仕様は1715)mm、ホイールベースは2750mmとなっています。
パワートレインは、1.5リッター直列3気筒「ダイナミックフォース」ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドと、1.5リッターガソリンエンジンの2タイプが用意されています。
全車CVTのみで、定員は5名または7名に加えて、2人乗り・4ナンバー・バン仕様となるモデリスタと共同開発したコンプリートカー「“JUNO”(ジュノ)」も用意されています。
2025年8月に行われた一部改良では、電動パーキングブレーキおよびブレーキホールド機能、オートエアコン、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)、ドライバー異常時対応システムを全グレードに標準装備。
また、ETC2.0+ドライブレコーダー(前後方)を最廉価の「X」を除く全グレードに標準装備するなど、装備の充実化に重点が置かれています。
車両本体価格(消費税込)はシエンタが207万7900円から332万2000円となっています。
シエンタの最新の納期やユーザーの反響について、11月下旬のタイミングで首都圏にあるトヨタディーラーに聞いてみました。
「おかげさまでシエンタはコンスタントに売れています。なかでもハイブリッドモデルが人気で、6〜7割くらいのお客様がお選びになります。
ご納期に関してはハイブリッドモデルが2026年6月頃、ガソリンエンジン車が2026年4月以降を見込んでいます。
いずれも変動があるため、事前にご確認いただいたうえでご検討をお願いいたします」
別のトヨタディーラーでも納期に関することが話題に…。
「シエンタを含むファミリーカーは『すぐにでも欲しい』といったご事情を抱えていらっしゃるお客様が多く、本来であればすぐにでもお届けしたいのが本音です。
しかし、シエンタのガソリンモデルで約半年、ハイブリッドですと7ヶ月以上お待ちいただいている状況です。
『最初に電話したディーラーでシエンタが受注停止だと聞いてあちこちに電話で聞いている』というお客様がいらっしゃいました。
どうしてもお急ぎの場合は、系列店からメーカー認定中古車をご提案することもあります。
ただ、それすらもすぐに売れてしまうことがあるので、心苦しいのですが早めのご決断をおすすめしている状況です…」
人気モデルの宿命か、欲しくてもすぐに買えないという状況に変わりはないようです。
せめて、注文してから数ヶ月(できれば1、2ヶ月程度)で納車されるようになることを祈るばかりです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。








































