日産の「“大人4人寝られる”ミドルクラスミニバン」がスゴい! 全長4.7m級「ちょうどイイサイズ」で全高は「3m」まで拡大!? 普段づかいも便利すぎる車中泊モデル「セレナ P-SV」に注目
日産ピーズフィールドクラフトは、人気ミニバンの日産「セレナ」をベースにしたキャンピングカーを「福岡キャンピングカーショー2025」で展示しました。
ポップアップルーフを閉じれば通常の「セレナ」とほぼ同等の使い勝手を確保
日産ピーズフィールドクラフトは、2025年11月8日から9日にかけてマリンメッセ福岡(福岡市博多区)で行われたキャンピングカーイベント「福岡キャンピングカーショー2025」にブースを出展しました。
なかでも日産の人気ミニバン「セレナ」をベースにした「セレナP-SV」を実車展示し、来場者の注目を集めています。

日産ピーズフィールドクラフト(東京都世田谷区)は、日産プリンス東京販売の関係会社として、1994年に設立された老舗キャンピングカーメーカーです。
1997年に初のキャンピングカーである「クラフトキャンパーHOMY3.2」を発売して以降、日産車をベースにした新車キャンピングカーの販売などを行っています。
セレナP-SVは、日産ピーズフィールドクラフトがラインナップとして展開しているキャンピングカーモデル。ベースになっているのは、日産が展開するミドルクラスミニバンの人気車種、セレナです。
セレナのボディサイズは全長4690~4765mm×全幅1695~1715mm×全高1870~1885mm。エクステリアは存在感を強調しつつ、スマートさも追求したデザインになっています。
インテリアは「統合型インターフェースディスプレイ」といった上質で先進的な装備を用意。優れた静粛性や広々とした車内空間も相まって、長時間のドライブでも快適に過ごせそうです。
パワートレインには、2リッター直列4気筒エンジンを搭載したガソリン車、1.4リッター直列3気筒エンジンにモーターを組み合わせたe-POWER車(FF)、リアモーターを追加したe-POWERの4WD車「e-4ORCE」の3種類を用意しています。
セレナP-SVでは、その広々としたサイズを活用し、車中泊モデルに仕立てました。
最大の変化は、屋根に搭載されたポップアップルーフです。通常時は全高1980mm(FFモデル)に収まり、大型ショッピングモールなどに良くある自走式の立体駐車場にも入場可能です。
展開すると全高は3020mmまで拡大し、ベッドのサイズはベッド長2040mm×ベッド幅1100mmと、大人2名が就寝可能な空間が広がります。
さらに、テントは完全に閉じた状態にした「フルクローズ」のほか、メッシュ地を出した「ハーフオープン」、それに防水仕様の「レインカバー」なども選択できます。
インテリアに目を向けると、2列目・3列目シートを倒した上に展開できるオプションのアンダーベッドを使うことで、大人2人がゆったり眠れるフルフラット就寝スペースを展開できます。
マットも軽量化しているので、女性の方でもベッドメイクが簡単に行えると会場の説明スタッフは話します。
このほか、サブバッテリーや電装系、FFヒーターやマルチシェード、それにサイドオーニングといった、アウトドアで役立つオプションアイテムが多数用意されています。
価格(消費税込み)は、もっともベーシックな「X」(ガソリン・FF)で372万9000円から。
展示していたモデルは「XV」(ガソリン・FF)をベースに前述の各種オプション、さらにカーナビや大型後席モニターなどをフルに搭載した状態で、582万5340円と提示されていました。
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会場の説明スタッフに話を聞いたところ、セレナP-SVは「商用車ベースでは搭載されていない(先進運転支援機能)プロパイロットなどを装備するセレナの良さを残しつつ、ポップアップルーフを付けたことで、キャンプやレジャーに対応するのを目指した」そうです。
通常時はノーマルのセレナ同様に街中での使いやすさもそのまま確保しているため、小学生くらいまでの子どもがいる家族には特に人気とのことでした。
Writer: 鈴木伊玖馬
愛知県生まれ。飛行機が好きで航空博物館などを取材するうち、自動車関係の記事や取材も手がけるようになる。ホンダ「シビック Type R」のようなホットハッチが好み。





































































































