スズキは、2003年に開催された「第37回東京モーターショー」にて、「S-RIDE（エスライド）」というコンセプトカーを出展しました。

　一体どのようなクルマだったのでしょうか。

　エスライドは、スズキが開発した軽自動車。

　2003年の東京モーターショーにおけるスズキは、「小さなクルマ、大きな未来」をテーマに掲げ、スズキが得意とする「小さなクルマ」が「大きな未来」を拓いていくという理念に基づいたクルマづくりの一端を展示・紹介する、と宣言しました。

　この記事で紹介するエスライドも、上記のテーマの中で出展されたコンセプトカーのうちのひとつです。

　コンセプトは、「都市型移動ツールとしてのアクティブコミューター」。

　二輪の楽しさと四輪の実用性を兼ね備えた、若者をターゲットにした都市型コミューターとして作られました。

　特徴としては、アルミフレームの外殻シェルに、乗員が前後に1人ずつ乗るタンデム2シーターのレイアウトであることが挙げられます。

　ボディサイズは、全長3150mm×全幅1400mm×全高1320mm、ホイールベースは2160mm。

　エクステリアは、フロント、サイド、ウインドウと一体化したコックピットハッチがポイントです。

　パワートレインは、658ccDOHCエンジンをリアミッドシップ（横置き）に搭載。CVTと組み合わせ、駆動方式は後輪駆動となっています。

　さらに、仲間と最先端スポットを楽しむ若者のために、車内にコミュニケーションツールを装備し、モニター上で仲間の位置を確認して会話を楽しんだり、リアルタイムで街の情報を入手したりできる、テレマティクス技術を取り入れているのも見どころでした。

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　都市型移動ツールとしてのアクティブコミューターをコンセプトに作られた、エスライド。

　戦闘機の翼を取って、車輪をつけたようなルックスの1台となっています。

　残念ながら出展から約22年が経過した現在も市販化されておらず、手に入れることはできないのが現状です。