70万円も安い! トヨタ「“新型”5人乗りSUV」に大注目! 全長4.7m以下の「ちょうどイイサイズ」×「700kmも走れる」超・パワフルユニット搭載!大進化した新型「bZ4X」 どんな車?
トヨタが販売するSUVタイプのバッテリーEV「bZ4X」ですが、2025年10月に大幅改良が実施されています。どのようなクルマなのでしょうか。
70万円も安くなったのに大進化した新型「bZ4X」
トヨタ「bZ4X」は、トヨタ初のBEV(バッテリー電気自動車)専用モデルとして2022年にデビューしました。
それから3年が経過した2025年10月、大幅改良を行った新型が発売されています。どのような特徴があるのでしょうか。

bZ4Xはスバルとの共同開発によって誕生しました。
電動化を得意とするトヨタと、優れたAWD(4WD)技術を持つスバルが強みを持ち寄り、快適かつ楽しめる走りを実現するEVだといいます。スバルは「ソルテラ」として販売中です。
プラットフォームには、両社が共同開発したBEV専用の「e-TNGA」を採用しました。大型バッテリーをボディ構造と一体化させたことで、高い剛性と低重心化を図ったほか、ワンクラス上の広い室内空間の実現に役立っています。
ボディサイズは全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mmで、ホイールベースは2850mmとなっています。
ラインナップは、フロントモーターのみのFWD(前輪駆動)モデルと前後モーターのAWDモデルを設定。AWD車にはスバルの四輪制御システム「X-MODE」と「グリップコントロール」を搭載し、レスポンスのよい走りと、高い悪路走破性を持ちます。
デザインはシンプルで未来感を追求。最新のトヨタ車に用いられている「ハンマーヘッド」モチーフを先駆けて採用し、新時代のトヨタデザインを牽引するものとなりました。
インテリアは、インパネからドアトリムまでラウンド形状としたことで広々とした室内空間と見晴らしのよさを実現。シフトはダイヤル式をトヨタとして初採用し、直感的な操作を可能としています。
今回登場した大幅改良モデルでは、デザインの大きな変更を伴うもので、またパワートレインのアップデートや航続距離の伸長、充電時間の短縮化、乗り味のブラッシュアップなども図られ、大きく進化しています。
パワートレインは、バッテリーのバリエーションを増加。従来は容量71.4kWhの1タイプのみとなっていましたが、改良モデルでは57.7kWhと74.7kWhの2つ容量のバッテリーを用意しています。
バッテリーのセル数も増やし、モーターとインバータを一体化した「eアクスル」のエネルギーロスを約40%も削減し、電費の大幅向上を実現しています。
これにより、上級の「Z」グレードの一充電航続可能距離(WLTCモード)は従来型が559km(AWDは540km)だったのに対し、改良型では746km(AWDでは687km)と200km近い伸長を図っています。
この距離は、東京〜大阪間(約500km)よりも長い、東京〜青森間(約700km)または東京〜岡山間(約650km)も無充電で走行が可能ということになります。
さらに、充電前にバッテリーを予熱する「バッテリープレコンディショニング」機能を搭載したことで、外気温が極めて低い状況であっても、バッテリーを傷めずに急速充電が可能になりました。外気温マイナス10度では約28分で充電できます。
システム出力は、従来はFWDモデルが150kW(約204馬力)、AWDモデルは160kW(約218馬力)のみとなっていましたが、改良型ではFWDモデルにベーシックな123kW(約167馬力)仕様と、165kW(約224馬力)の高性能バージョンの2タイプを設定。
AWDモデルでは、フロントのeアクスルの出力を従来比2倍にすることで、252kW(約342馬力)を発生させます。これにより、0-100km/h加速は従来から1.8秒早い「5.1秒」をマークし、スポーツカー並みの力強い加速を実現しました。
このほか、回生ブレーキは減速度をパドルシフトで4段階に調整ができるようになり、ドライバーの感覚に合う走りを目指しています。
デザインは、ハンマーヘッドデザインを強調。ランプも変更し、ヘッドライトはハンマーヘッド部から別体とすることで、洗練されたイメージを与えます。
インテリアではインパネを刷新。水平基調で非常に薄くデザインした新形状にしたほか、センターコンソール周辺の低配置化やスイッチ類の配置変更を行い、スッキリとしたものにまとめています。
また、センターコンソールには2基のスマートフォンワイヤレスチャージャーを搭載。利便性を高めています。
上級グレードのパノラマルーフは、開口部にあったセンターリインフォースメント(補強材)を廃したことで、開放感を高めました。
ラインナップは標準グレード「G」と上級グレード「Z」を用意し、GがAWDのみ、ZがFWDとAWDを設定します。
新型bZ4X 改良モデルの価格(消費税込)は480万円から600万円です。
従来モデルでは550万円から650万円に設定され、最大70万円の値下げを実現。低価格化により、より納得感のある価格となっています。
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なお、リアを延長し室内空間とラゲッジスペースを広げたステーションワゴンモデル「bZ4Xツーリング」も追加設定される予定で、こちらは2026年春の発売が予定されています。
Writer: くるまのニュース編集部
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