「いつかはクラウン」…TDL開園、ファミコン発売の年に生まれたトヨタ7代目クラウンとは
高級車に求められるものが多様化していった時代
6代目クラウンでも積極的に採用された電子デバイスですが、7代目クラウンではよりその傾向が加速します。前後席パワーシートやオートエアコン、メモリー機能付きチルトステアリング、無段階調整機構付きワイパー、自動防眩ミラーなどなど、現代のクルマでも採用されているような電子機能の多くが採用されることになりました。
また、ロイヤルサウンドシステムと名付けられたオーディオシステムや、電動式ムーンルーフ(現代ではサンルーフと呼ばれることが多い)なども用意されるなど、高級車に対して求められるものが単純な移動の快適性だけではなく、空間としての居心地の良さへと変化していったことがわかります。
日本が豊かになればなるほど、クラウンに求められるものも多様化していく、7代目クラウンはそれを最もよく表したモデルでした。
【了】
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