約387万円! トヨタ最新型「SUV“ミニバン”」公開! 全長4.7m級の「ちょうどいいサイズ」& “豪華”内装もイイ「イノーバゼニックス」尼国に登場
インドネシアで、ガイキンドインドネシア国際オートショーが開催。トヨタが6年ぶりに出展し「イノーバゼニックス」などを展示しました。日本未導入ながら注目されるこのモデルは、はたしてどのようなクルマなのでしょうか。
トヨタの“SUV風”3列ミニバン「イノーバゼニックス」
インドネシアで、自動車展示会「ガイキンドインドネシア国際オートショー 2025 マカッサル(以下、GIIASマカッサル)」が、2025年11月5日から9日まで開催されました。
トヨタは「Toyota Ada Untuk Indonesia(トヨタはインドネシアのために)」をテーマに、モダンで環境に配慮したブースを出展。また、同社の持続可能なモビリティビジョンに沿った環境配慮技術も展示しました。

トヨタのGIIASマカッサルへの出展は6年ぶりとなり、重要な節目とされました。現地ディーラーのカッラ・トヨタは、年末商戦の盛り上がりを見据え、会期中に400台を販売するという高い目標を設定しました。
会場ではコンパクトMPVの「カリヤ」、コンパクトSUV「ラッシュ」「ライズ」、そして大型MPV(ミニバン)の「イノーバ ゼニックス」といった多様なラインナップを展示し、若者向けからエグゼクティブ向けまで、あらゆる市場セグメントへのアピールを図りました。
この出展車両の中に、日本市場には未導入ながら、そのSUVライクなデザインと高い実用性から日本国内でも注目を集めている3列シートMPV「イノーバ ゼニックス」がありました。
イノーバ ゼニックス(インドネシア名:キジャン イノーバ ゼニックス)は、主にインドネシアやインド、ASEAN市場向けに開発されました。
最大の特徴は、これまでのイノーバシリーズからプラットフォームを一新した点にあります。先代までのラダーフレーム構造とFR(後輪駆動)レイアウトを廃止し、乗用車系の「TNGAプラットフォーム(GA-C)」を採用したモノコックボディおよびFF(前輪駆動)レイアウトへと全面的に刷新。これにより、走行性能や快適性が大幅に向上しています。
デザインコンセプトは「グラマラス&タフ」で、大型の台形グリルやシャープなLEDヘッドライト、力強いフェンダー造形などにより、ミニバンでありながらSUVのような力強いスタイリングを実現しています。
また、イノーバシリーズとして初めて、トヨタ第5世代ハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドモデルがラインナップされたことも大きな特徴です。
上級グレードには、パノラミックリトラクタブルルーフ(開閉可能なサンルーフ)、オットマン付きの2列目キャプテンシート、10インチのリアエンターテインメントシステム、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」などが設定され、先進装備も充実しています。
ボディサイズは、全長4755mm×全幅1850mm×全高1795mm、ホイールベースは2850mm。パワートレインは、ガソリンモデルとハイブリッドモデルの2種類が用意されています。
ハイブリッドモデルは、2リッター直列4気筒エンジンとCVTを組み合わせ、システム最高出力は186PSを発揮します。エンジンは最高出力152PS・最大トルク187N・m、モーターは最高出力113PS・最大トルク206N・mとなっています。
ガソリンモデルは、2リッター直列4気筒エンジンにCVTを組み合わせ、最高出力174PS・最大トルク205N・mを発揮します。駆動方式はいずれもFF(前輪駆動)です。
価格はガソリン仕様のベースグレードとなる「G」が4億1900万インドネシア・ルピ(約387万円)から、ハイブリッド仕様のベースグレードとなる「G HV」が4億5800万インドネシア・ルピア(約423万円)です。
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車名の「ゼニックス(ZENIX)」は、「頂点(Zenith)」と「クロスオーバー(X)」を組み合わせた造語とされています。また、インド市場では「イノーバ ハイクロス」の名称で販売され、スズキへも「インヴィクト」としてOEM供給されています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。


















































