コーナーポール(へたくそ棒)激減、最近の新車は車両感覚はつかみやすくなった?
車体の前方端に「コーナーポール」を取り付けたクルマが数を減らしています。ドライバーから見えづらい左前方の車幅感覚を補い、安全性を高める装備ですが、いまはあえて選ぶ必要がなくなったという側面も。クルマはどう進歩し、そしていまこれを付ける必要性はあるのでしょうか。
「へたくそ棒」需要のピークは2000年代
車体前方の隅に、「コーナーポール」あるいは「フェンダーポール」などといわれる棒を立てたクルマがあります。このポールは伸縮したり、夜間に光ったりするものもあり、メーカーによっては「フェンダーランプ」といった呼称も見られます。
このようなコーナーポールは純正アクセサリーとして装着、あるいは社外品を後付けすることも可能ですが、いずれにおいても数を減らしているようです。
カー用品店「オートバックス」を運営するオートバックスセブン(東京都江東区)によると、その需要のピークは2000年代だったといいます。ホンダ車の純正アクセサリーを販売するホンダアクセスも、2017年時点で、たとえば「フィット」における直近の装着率は3%程度だと話していました。
そもそも、コーナーポールは運転席から見えづらい左前端(右ハンドル車の場合)の位置を視覚的に示すことで、車幅などの運転感覚を補助する役割があります。インターネット上では、「へたくそ棒」なる不名誉な呼称も見られますが、安全性を高める装備といえるでしょう。
装着が減っているとはいえ、純正アクセサリーとして用意されているクルマは決して少なくはありません。たとえばトヨタの乗用車系ではほとんどの車種で、ホンダ車でも軽自動車からコンパクト、ミニバン、セダン、SUVまで、ひととおりの車種にコーナーポールのオプションが用意されています。