全長3.2m! スズキの斬新「“2人乗れる”小さいクーペ」がスゴイ! めちゃレトロな「旧車デザイン」採用! “広くない”のが「むしろイイ!」まさかの逆転発想モデル「エルシー」とは!
スズキが「第39回 東京モーターショー」に出展して話題を呼んだ「LC」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
全長3.2m! スズキの斬新「“2人乗れる”小さいクーペ」がスゴイ!
2025年10月30日には、東京ビッグサイト(国際展示場)で国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2025」が開催されました。
今回も各メーカーから様々な新型モデルが公開され、来場者の注目を集めていますが、過去のモーターショーでも、未だ色褪せない魅力を放つコンセプトカーが登場していました。
本記事では、2005年の「第39回 東京モーターショー」にスズキが出展して話題を呼んだコンセプトカー「LC」について、改めて振り返ります。

LCは、スズキが開発した小さな軽自動車です。
2005年当時のスズキは、「小さなクルマ、大きな未来」という出展テーマに掲げ、スズキが得意とする「小さなクルマ」によって「大きな未来」を拓いていくと発表。
そして今回紹介するLCも、そのような想いの下に開発されたコンセプトカーの1つでした。
そんなLCのテーマは、「自分にぴったり、うれしいサイズの小さなクルマ」。
特徴としては、運転席と助手席の距離をできるだけ狭めることで、大切な人との距離を近づけるなど、小さなクルマであるからこそ可能な「軽自動車の魅力」をパッケージングしたことが挙げられます。
小回りの良さといった軽自動車本来の性能面だけでなく、「自分だけのパートナー感」を感じられるようデザインされ、頬ずりしたくなるような、見ていても運転していても楽しいスタイリングを採用。
小さなクルマがもたらす親しみ、自分との一体感などを感じられるクルマとして作られました。
ボディサイズは、全長3200mm×全幅1475mm×全高1390mmと、一般的な軽自動車(全長3395mm)よりも短く、乗車定員は2人。
エクステリアは、丸目のヘッドランプとテールランプが特徴で、全体的に丸みを帯びた可愛らしいクーペ調のデザインです。
インテリアは、チェック柄のシート表皮や、赤を基調とした内装色、虹色のメーターが特徴的。
パワーユニットには直列3気筒エンジンを搭載し、駆動方式は前輪駆動(FF)を採用していました。
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あえて車体サイズを短くし、乗員間の狭さを逆に魅力へと昇華させた、小さなクルマのLC。
カップルがお互いの距離を縮めた状態で運転できることから、デート向けのクルマも説明されました。
残念ながら出展から約20年が経過した現在も市販化されておらず、手に入れることはできないのが現状です。
しかし、スズキは軽自動車「ラパン」のバリエーションモデルとして、2022年に「ラパンLC」を発売。
完全に同じデザインとまではいきませんが、大きな丸目ライトや横長のグリルなど、コンセプトカーのLCの意匠が上手に取り入れられているため、コンセプトカーのLCのデザインが好みだった人であれば、ぜひともチェックしておきたい一台です。
Writer: パワーボム
関西大学社会学部卒業後、某CS放送局運営のメディアにてライターとしてのキャリアをスタート。自動車ブログの立ち上げから携わり、主にトヨタ車やレクサス車、キャンピングカーを中心に取材記事を多数執筆する。




















