かつて横行「走行メーター巻き戻し」今もある? 規制で激減したが根絶には至っておらず

メーター改ざん、今もある? どう対処すれば

 中古車の走行距離に関するトラブルについて、自動車公正取引協議会に話を聞きました。

――メーターの改ざんは現在もあるのでしょうか?

 はい。昔のアナログメーターと比べれば改ざんは難しくはなってきていますが、現状でもできないことはないと認識しています。相談事例をたどっていくと、当会会員以外の業者や、個人間売買、あるいは会員以外の事業者によるインターネットオークションで扱われたものが多いです。

デジタル式の走行距離計でも、特殊なソフトを使って改ざんするケースが報道されることも。写真はイメージ

――どのように対策しているのでしょうか?

 会員業者にはしっかりとプライスボードなどに走行距離情報を表示するよう指導しているほか、そこに間違いがあれば業者に対し厳正に対処しています。また、走行メーター交換歴がある車両、メーター改ざん歴がある車両については、運転席側のセンターピラーにそれらを示すシールを貼るようお願いしており、その調査も行っています。

 このほか、新たに中古車販売業を立ち上げた方など、非会員の業者を対象に会員を増やす取り組みを行っているほか、国に対しても、メーター改ざんの事実を隠して販売するような行為を景表法違反として対処するよう要請しています。

※ ※ ※

走行メーターが交換されている車両や、メーターの改ざんが判明した車両には、自動車公正取引協議会作成のシールが運転席側のセンターピラーに貼付られている(画像:自動車公正取引協議会)。

 一般の人はどのような点に気を付ければよいのでしょうか。自動車公正取引協議会は、「まずお店選びが重要でしょう。協議会の会員であれば正しい走行距離を表示していますし、仮に会員業者がメーターの改ざんをしたらわかります」とのこと。

 また同協議会では消費者相談窓口を設けており、走行距離に関するトラブルについては、クーリングオフなどに向けた法律的な方法論のアドバイスを行っているそうです。

【了】

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