約540万円! トヨタ“新”「“7人乗り”ミニバン」発表! 「エスティマ後継機」な246馬力モデル! スポーティなデザインもいい「シエナ」中国に登場

トヨタと中国広州汽車の合弁会社「広汽トヨタ」は2025年9月23日、現地で生産している大型ミニバン「シエナ」の2026年モデルを発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。

約540万円のエスティマ後継機

 トヨタと中国広州汽車の合弁会社「広汽トヨタ」は2025年9月23日、現地で生産している大型ミニバン「シエナ」の2026年モデルを発表しました。

 シエナは、1997年に北米でデビューしたミニバンで、卵を連想させる先進的なスタイルで話題になった「プレビア」(日本名エスティマ)の系譜を受け継ぐモデルです。

スポーティなデザインもいい7人乗りミニバン!
スポーティなデザインもいい7人乗りミニバン!

 当初は北米生産、北米専売でしたが、2021年に発売された現行モデル(4代目)は世界各国で展開されており、生産も北米のほか、中国で行われるグローバルモデルとなっています。

 ボディサイズは全長5165mm×全幅1995mm×全高1765mm、ホイールベース3060mm。全高が少し低めでシュっとしたスタイリングは、エスティマ譲りの軽快感を感じさせます。

 シートレイアウトは2-2-3の7人乗り。パワーユニットは2.5リッターハイブリッドで、システム最高出力181kW(246馬力)を発生します。駆動方式はFWD(前輪駆動)または4WDです。

 今回発表された2026年モデルは、基本デザインはそのままに、装備の拡充や質感の向上が図られています。たとえば上級グレードのインテリアにはブラウンのセミアニリンレザーや乗降の際に足もとを照らすウェルカムライトなどが採用され、上質な雰囲気を一段と高めています。

 また、上級グレードの2列目シートは、電動調整やロングスライドに加えて、16点マッサージ機能も内蔵。移動中の疲労軽減や体圧分散に配慮し、快適なロングドライブを楽しめます。

 ボディカラーは新色「サイバーゴールド」をはじめ全5色を設定。陰影の出やすい面構成に映えるカラー提案で、ミニバンながら存在感のある佇まいを演出します。

 2026年モデルの価格は29万9800元(約600万円)からで、当面、エントリーグレードの「コンフォート」は3万元(約60万円)値下げの26万9800元(約540万円)、中間グレードの「デラックス」(4WD)も3万元値下げの33万9800元(約680万円)。

 ミニバン市場が堅調な中国でシエナはファミリー層を中心に高い人気を博しています。姉妹車である一汽トヨタの「グランビア」と合わせれば、最も人気のある大型ミニバンのひとつと言っていいでしょう。

 今回実施された質感向上と価格施策を通じて、新規顧客の取り込みを図り、大型ミニバン市場での存在感を一層強固なものにする考えです。

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Writer: 近藤 英嗣

新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

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