トヨタのタイ法人は2025年9月4日、3列シートMPV（マルチ・パーパス・ビークル＝多目的車）「イノーバ ゼニックス」の改良モデルを現地で発売しました。

　快適性や装備を見直した内容に、タイ国内のみならず日本のユーザーからも反響が寄せられています。

「イノーバ」シリーズは、トヨタが2004年に開始した世界戦略車「IMV」プロジェクトから生まれた多目的モデル。 当初はラダーフレーム構造を採用していましたが、2022年にモノコック構造へと刷新され、快適性を高めた新世代として展開されています。

　ボディサイズは全長4799mm×全幅1850mm×全高1790mm、ホイールベースは2850mmで、乗車定員は2-2-3の7人乗り。後部ドアはヒンジ式が採用されており、日本市場のミニバンに近い使い勝手を備えています。

　インテリアには、オットマン付きの独立型セカンドシートやパノラミックルーフを採用し、高級感と開放感を両立。

　パワートレインは、2リッター直列4気筒ガソリンエンジンとモーターによるハイブリッドシステムを搭載し、最高出力は186馬力。駆動はFWDのみで、カタログ燃費は20.8km／Lと高い燃費性能を誇ります。

　今回の改良モデルでは、上級グレード「プレミアム」のエクステリアがスポーティな印象へとアップデートされました。

　フロントバンパースポイラーやサイドシルカバー、リアバンパーアンダーカバーなどを新たに装着し、車体下部を囲む加飾によって低重心なスタンスを強調。ステンレス製マフラーカッターも追加されています。

　加えて機能面でもワイヤレス充電器の追加など、使い勝手の向上が図られています。ボディカラーはホワイト、ブラック、シルバーの3色展開です。

　価格は「スマート」が137万9000バーツ（約620万円）、「プレミアム」が148万9000バーツ（約670万円）です。

　なお、現地では上位モデルとして「アルファード」（2.5リッターハイブリッド）が426万9000バーツ（約1950万円）からラインナップされています。

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　イノーバ ゼニックス改良モデルの登場に、「プレミアムグレードの見た目がスポーティでかっこいい」「加飾パーツでスタンスが引き締まった印象」といった外観への反応が寄せられています。

　さらに、「日本でも売ってほしい」「アルファードより手頃で魅力的」「東南アジア向けだけなのが惜しい」と、国内ユーザーからも熱い視線が注がれています。

　快適性と実用性を磨き上げた今回の改良モデルは、東南アジア市場にとどまらず、日本のユーザーからも注目を集めています。

　世界戦略車として進化を続ける「イノーバ」シリーズの今後の展開にも、期待が高まります。