シエラも登場した2代目「ジムニー」、歴代モデルの中で最も老若男女に愛された名車

小型車枠の「シエラ」が登場した2代目ジムニー

 小型車枠のジムニーが登場したのも、2代目のトピックです。それまで排気量の大きいジムニーは輸出専用モデルでしたが、国内ニーズの高まりによって、1982年にSJ40型ジムニー1000を発売。以降、JA51型ジムニー1300、JB31型ジムニーシエラ、JB32型ジムニーシエラという新機軸になっていきます。

1982年 ジムニー1000 (SJ40)

 ジムニーの商品性は多様化し、これによって幅広い層のユーザーの獲得に成功。その名を知らない人は少なくなり、アウトドアブームの潮流に乗って、老若男女がジムニーに乗るようになっていったのです。

 しかし90年代末期になると四輪駆動車のRV化、SUV化が急速に進み、無骨なで本格派の匂いを残すジムニーは、ライト路線を進んでいたライバル・パジェロミニに太刀打ちできなくなっていったのです。2代目は3回の大きなマイナーチェンジをおこなって18年間製造されましたが、1998年に惜しまれながらその役割を終えました。

 とは言え、2代目が自動車の歴史の中で担った役割が大きいと言えます。未だ2代目に乗っているユーザーも多く、”2代目がベストジムニー”という声も少なくありません。4代目の最新型ジムニーの各部デザインにも、大きな影響を与えているモデルなのです。

【了】

4タイプ用意された2代目ジムニーを写真で見る(4枚)

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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