トヨタが新「レビン」発表間近!? 新エンジン搭載&ボディ拡大の大幅改良か 「カローラ」中国向け姉妹車「レビン」とは
カローラの姉妹車「レビン」が中国でマイナーチェンジされることが判明しました。
「カローラ」中国向け姉妹車「レビン」、マイナーチェンジで新エンジン搭載&ボディ拡大へ
トヨタが販売するカローラの姉妹車「レビン」が中国でマイナーチェンジされることが判明しました。
いったいどのように新しくなるのでしょうか。
![「カローラ」中国向け姉妹車「レビン」、マイナーチェンジで新エンジン搭載&ボディ拡大へ[画像:中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/09/20250911_LEVIN_002.jpg?v=1757557996)
1972年に誕生した「カローラレビン」は当時販売されていた2代目カローラに、セリカ由来の2T-G型1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載させた「スポーツモデル」として開発されました。
「稲妻」を意味する車名はその名の通り、カローラにおける「SL」や「SR」といった既存のスポーツグレードよりも刺激的な走りを提供し、プロ・アマ問わず、さまざまなモータースポーツの場で活躍しました。
その後、数回のフルモデルチェンジを経て1995年登場の通称「ピンゾロ(AE110/AE111)」が最後のモデルとして2000年に終売、その28年にも及ぶ歴史に幕を下ろしました。
カローラレビンとしては終わったレビンの名前ですが、その14年後の2014年に新たな「レビン」が中国で発表されました。
2014年の北京モーターショーにて、広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」は新型「レビン」をお披露目しました。
新たに生まれ変わったレビンは11代目カローラの姉妹車として誕生し、同年7月に発売。
現在販売されているレビンは2018年に新型カローラが発表されたタイミングで同時に登場しました。
一汽トヨタのカローラよりも若々しいフロントマスクを採用していますが、一方でパワートレインやボディの基本的な部分は同一になります。
2021年には全長とホイールベースを拡大させたLWBモデル「レビンGT」も投入されました。
そんな中、レビンがマイナーチェンジを控えていることが中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトで判明。
明らかとなったレビンのマイナーチェンジで特筆すべき点はボディの拡大です。
届出情報によるとボディサイズは全長4695 mm x 全幅1780 mm x 全高1435 mm、ホイールベース2750 mmと記載されていますが、これは現在販売されている通常のレビンよりも全長とホイールベースが長くなっています。
一方でホイールベースの数値自体は先述のLWBモデル「レビンGT」と同じになるため、今回のマイナーチェンジでは通常モデルのホイールベースを拡大させ、LWBモデルを廃止すると見られます。
また、パワートレインは現時点で8ZR-FXE型1.8リッター直列4気筒エンジンを搭載するハイブリッドモデルと、M20A-FKS型2.0リッター直列4気筒エンジンを搭載する純ガソリンモデルの2つが確認できます。
レビンではこれまで1.8リッターのハイブリッド、1.2リッターのターボ、そして1.5リッターの自然吸気という3種類を用意、そしてレビンGTで2.0リッターの自然吸気とハイブリッドを用意していました。
マイナーチェンジを機にターボモデルを廃止、純ガソリンモデルを2.0リッターへ昇格することで、レビンGTとの統合が図られている形です。
一方でエクステリアに関してはこれまで販売されていたレビンのスポーツグレードと同一になります。
通常グレードでは日本と同じフェイスを採用しているのに対し、スポーツグレードでは左右の下部にメッシュ調パネルを追加、メッキ加飾で台形グリルと複雑に入り組んでいるのが特徴的です。
今回の届出情報ではスポーツグレードのフェイスしか確認できないことを考えると、グレード間の外装の違いを撤廃し、より若々しくてスポーティな雰囲気を持つフェイスに集約すると見られます。
レビンのマイナーチェンジがいつ発表されるかは不明ですが、工信部に登場したということは正式発表がもう間もなくであることを意味します。
レビンは現在、中国で月間2000-3000台(カローラと合算すると1万1000台前後)を販売していますが、BYDやジーリーといった中国メーカーがここ1、2年で相次いで投入している格安の電動セダンに押され、台数は下落しています。
ボディ拡大と新パワートレインを設定するマイナーチェンジを投入することで、販売8年目を迎える現行モデルの販売回復が期待されます。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。































