トヨタ最新型「ハイラックス“チャンプ”」公開! 約195万円の「超シンプル仕様」! 割り切り感がもはや美しい「2人乗りモデル」泰国に登場
タイ・バンコクで開催された「ビッグ・モーター・セール 2025」に、トヨタ「ハイラックス チャンプ」が出展されました。低価格と自由度を武器に、商用だけでなく趣味の相棒にもなるこのクルマは、はたしてどんな可能性を秘めているのでしょうか。
アイデア次第で無限に広がる“はたらくクルマ”
2025年8月22日(現地時間)、タイ・バンコクで「ビッグ・モーター・セール 2025」が開幕しました。
トヨタは幅広い人気車種を展示し、多くの来場者で賑わいを見せました。そのなかでも注目を浴びたのが、日本円で約195万円から購入できる新世代ピックアップ「ハイラックス チャンプ」です。

ハイラックス チャンプは2023年にタイで登場したモデル。シングルキャブの2ドア仕様の2人乗りを基本としており、シンプルでタフな設計を徹底。高価な装飾は一切なく、“使うための道具”に徹しているのが大きな特徴です。
最大の魅力は、自由度の高い荷台です。全長4970mmと5300mmの2種類のボディサイズを設定し、フラットデッキやドロップサイド型の荷台を選択可能。
さらに、架装を前提とした多数のボルト穴が備わっており、オーナーのアイデアを自由に形にできる“真っ白なキャンバス”のような存在です。
移動販売車にするもよし、キャンプ仕様に改造するもよし。ビジネスと趣味のどちらにも対応できる懐の深さこそ、このクルマの真価といえるでしょう。
内装は豪華装備を排したシンプルな空間です。樹脂パネルやアナログメーターを中心とし、マルチメディア機能すら省かれています。
しかしそれは決して欠点ではなく、「余計なものはいらない。必要なものだけを残す」という潔さの表れです。実際に使う人にとっては、この割り切りこそが頼もしさにつながります。
パワートレインは2リッターガソリン(139PS)、2.7リッターガソリン(166PS)、そして2.4リッターディーゼル(150PS)の3種類。トランスミッションは5速MTまたは6速ATを用意し、駆動方式は後輪駆動のみというシンプルな構成です。
耐久性を重視したラダーフレーム構造とあわせて、過酷な環境でも使える堅牢さが確保されています。
価格はタイ市場で45万9000〜57万7000バーツ(約195万〜245万円)。「新車のピックアップが200万円前後で買える」というインパクトは絶大で、個人商店や物流業者、さらには趣味のカスタムユーザーまで幅広い層に訴求しています。
なお、今回のビッグ・モーター・セール 2025では、ハイラックス チャンプのほか、新型「ヤリスATIV HEV 2025」や「カムリ」「カローラ・アルティス」、SUVの「ヤリスクロス」「カローラクロス」「イノーバ ゼニックス」、高級MPV「アルファード」、さらに「ハイラックス レヴォ」「フォーチュナー」など、トヨタの多彩なラインナップが一堂に会しました。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
























































